中公文庫<br> 海山のあいだ

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中公文庫
海山のあいだ

  • 著者名:池内紀【著】
  • 価格 ¥649(本体¥590)
  • 中央公論新社(2012/11発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784122054585

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内容説明

好きなことをする以上に、「いやなことはなるたけしない」。いつも人恋しい思いがあるので、わざとそっけなく、へだたりをとって生きている。――そんなスタイルを貫く著者が、足の向くまま山へ、海へ。池内流「ひとり旅」の原点となった飄逸なエッセイ集。第10回講談社エッセイ賞受賞作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

翔亀

44
ウィーンもの等で親しんだこの人が、こんなに山歩きが好きだったとは知らなかった。ファウストを携え山へ行く様な山好きの著者が山への「返礼として仕上げた」本。冒頭から先日、間近から見上げた(登った、でないのが残念)知床の羅臼岳登山記で、岩とハイマツと高い空の「圧倒的な景観を前にすると人は言葉を失うものだ」なぞ、そうだそうだと頷いたのだが、よくある登山記とはかなり違う。辻まことに対して「記録と詠嘆の中の安定した鉱物の手触り」ではなく「交感を訴える動物の匂いのする本」と評しているが、その評はこの本自体に当てはまる。2015/10/23

HANA

5
山へ町へ気の赴くまま足の向くまま。名所旧跡を廻るわけでなく名物を食べるわけではないが、いかにも旅をしているという気分にさせてくれるエッセイ集。日々あくせく生活して、旅行も日帰りか一泊くらいの我が身としてみては、こういうのんびりした旅がとても羨ましい。2011/04/25

hitsuji023

4
全体的に落ち着いた描写のエッセイ集。人の死について、また人生について考えさせられた。淡々とした描写や適度な長さの文章。それを補うように引用される詩。読みやすいが深みがある読後感。2014/08/21

yamakujira

1
紀行、寓話、書評、回顧録など、さまざまな短文を集めた一冊。未収録の文章を寄せ集めたのかもしれないけど、色とりどりの文章を楽しめると取りたい。 (★★★☆☆)

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