内容説明
<染谷通商>の幹部会で、社長の提案した新規事業への参入に反対したとして、営業部長・矢沢の首が飛んだ。入社した頃から世話になっていた深雪は矢沢の送別会をやろうとするが、やはり前途多難で……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
28
著者作品にはダメ男がよく登場するけど、その中でも主人公の弟・周治は特にひどい…。深雪と矢沢の恋愛の進み方は(著者作品では)珍しい感じで新鮮でよかった。最後スッキリしたかったなぁ。2015/10/29
ヂャニスちゃん
5
「石塚君。君のことが好きだったよ」 「私も、そう思います」。運命のように強く結び付き、想い合っていても、社会の仕組みの中では前に進むことができないことが沢山ある。 そんなほうりだしたくなるような現実を真っ直ぐ受け止めて、 愛しいひとに君のことが好きだった、と言って想いを確かめ合うことができるなんて、なんて清々しいんだろう。 @Osaka2015/09/09
てりあ
4
表紙そのまま。淡いラブストーリーだった。2015/03/12
Kenji
2
赤川次郎さんの作品でミステリーではないのを初めて読みました。 登場人物がいきなり変わってもスラスラと読めるのは、やはり作者の力量かなと思います。 個人的には終盤の「二人の夜」の食事をするところは、その場面、表情も映像で写し出されるように感じました。 真っすぐな性格の深雪は「目立たないスーパーヒーロー」っていう感じですね! 2019/11/19
JEM777
2
赤川氏の作品にしては雑な終わり方かなぁ。ミステリーじゃないから全ての事に結論を出す必要はないのだが、結構投げっ放しで終わってしまった事柄も多い(伏線っぽいのが回収されてないとか)。メインの深雪と矢沢の関係はこの終わり方でいいと思うが、その周りの人々がこの先どうなる(どうなった)のかスッキリしない。まぁメイン二人のむずがゆい関係が魅力のメロドラマですね。2016/11/26