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内容説明
100周年を迎えた宝塚歌劇団。競争激しいエンターテイメント業界でこれほど長く続けられている理由とは。垂直統合型システム、著作権管理方法、ロングラン興業のための5組化・・・。その秘密が今、明かされる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
100
タカラヅカもAKB48も「シロウトの神格化」。キーワードなのでおぼえておこう。CDやDVDなどの従来からのメディアに関する言及はあったが、TwitterやFacebook、Instagramなどソーシャルメディアとのかかわりについては、ほとんど語られていなかった。どんな考えをお持ちなのか知りたい。続編をのぞむ。2015/03/20
ばう
40
★★宝塚の総支配人を経験した著者による「ビジネス」という点から論じたタカラヅカ。阪急電鉄の旅客誘致の為に作られた劇団だから、「ドラ娘」と呼ばれ赤字を出しても阪急本社が助けてくれていた宝塚も時代の波にさらされて色々な方策を打ち出していったのですね。ファンの視点からでは無く経営陣からの視点で見た宝塚もまた面白い。他の同様な劇団(例えばSKD、OSK)が消えていったり低迷する中、垂直統合システムをとっていたから宝塚は唯一生き残ったのかな?AKBとの比較のくだりは要らないかな?と思いました。2015/09/09
壱萬弐仟縁
25
宝塚興行の特徴は、ロングラン公演ができないこと(67頁)。1938年の第1回ヨーロッパ公演依頼、世界各地で公演活動を展開している(88頁)。グローバル化するTakarazuka。1世紀の年月を経て、日本人に長く愛されている理由を知るにはよい一冊。AKBのようなやり方(第4章)と異なるのはわかるとして、情報化進展+選択肢多様化、不景気で不景気の影響の否めないという(116頁)。2015/02/20
リキヨシオ
22
一般的には見えにくい宝塚の内部の数々が興味深い!宝塚とAKB「シロウトの神格化」という共通点の一方でAKBは偶然性と開放系、宝塚には必然性と閉鎖系が特徴。宝塚歌劇団は100年の歴史で現在は400人の未婚の女性で構成された日本最大級の劇団で、花、月、雪、星、宙の5組体制となっている。宝塚の「スターシステム」は各組の男役と娘役のそれぞれにトップスターを頂点に2番手3番手と序列が明確になっている。5組のバランスが偏らないように平等に扱われテイルのも特徴。新人劇団員の「銀橋」を渡るという事は将来を期待されている…2015/07/04
くさてる
12
私のようなタカラヅカ初心者には、そもそもの興業演目の選び方やそれぞれの劇場の違いなどが懇切丁寧に紹介されているのが分かりやすくて面白かったです。2015/02/21