内容説明
偏狭なナショナリズムが渦巻くなか、愛国者にこそ読んでもらいたい!
長い間品切れだった『日本国家の神髄』、待望の新書版の登場!
そもそも祖国日本とはどのような国なのか?
日本国家を成り立たせる根本原理たる「国体」に関する認識が失われているからこそ、中韓ともギクシャクする。現代日本の生んだ知の巨人が、戦後GHQによって禁書とされた『国体の本義』を懇切丁寧に読み解き、「国体」を明確に呈示する(編集部による詳細な脚注・口語訳も附記)。
現下、われわれにとって重要なことは、わが「国体」を再発見することである。
主な内容
*「国体」は構築できない
*「日本神話」再確認の必要性
*「教育勅語」の根本とは
*われわれの抱く「天の感覚」
*日本は敵対者をいかに統合していったか
*ナショナリズムを超克する日本の愛国精神
*「大和」とは何か
*なぜファシズムはわが国体と合致しないのか
*出自同じくする日本人と日本の国土
*祭政教一致の日本
*超越性における欧米人との差異
*外来思想、知的遺産の土着化
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
双海(ふたみ)
23
『国体の本義』・・・以前読んだときはさらっと流してしまったのですが、本書で佐藤氏とともに精読していくと優れた思想書であることがわかってきました。少なくとも、「誤解」はなくなりました。2015/05/20
非日常口
22
プロテスタントの著者が資本論を背景とした高天原の生産という右翼思想を語る。矛盾するようだが、ユダヤ・キリスト教の生成変化する神とその創造が、日本の動的で異質の文化を包摂する和=ムス-ビによる生産の思想と自然と人が起源を共にする点で親和的だという。日本の家-モナドロジーという共同体それぞれの習慣に思想は潜む。見えない憲法こそ国体であり、成文化した大化の改新の意義、天皇と憲法の関係はどういうものか。アトム型契約関係=新自由主義が小さな差異に食い込む現在、日本の大きな物語を確認できる。右翼関係なく読むと良い。2015/04/06
kochi
14
天皇機関説に反対する国体明徴化運動を受けて、大日本帝国の国体を明らかにすることを目的として当時の文部省により編纂された文書「国体の本義」の全文を収録し、解説を加えた、佐藤優の右翼的立場が全開の著書。冒頭、立花隆との対談の一部を紹介しているのだが、どう見てもチグハグとしか思えない二人のやりとり(立花は否定的な意味で言っているに違い無いのだが)を、ただ、「国体の本義」に触れているということだけで引用して、チャツカリ自著の宣伝するところがいかにも、という感じ。2015/03/21
日の光と暁の藍
8
再読。二回目で理解が増した。今回一番心に残ったのはこの文章。「没我の精神とは、単なる自己否定ではない。私欲を捨てて、全体の中に加わるときに、個人も最大の自由を獲得するということである」(P243)。日本の国体における個人は、西洋のものと異なる。日本の国体における個人はそもそもが全体の中の個人であるということ。それはすなわち、まず公が先に来て私が後に来るということ。わが国体の人間観は、西洋の個人本位の世界観とは異なる。日本人という全体の世界観から物事を考えれば、個人本位の世界観がいかに狭いものかよく分かる。2021/01/01
かいりゅ
8
戦後禁書となった国体の本義の解説本。原文に関しては難解だったが、それでも日本の成り立ちについて、よく理解できた。日本人とは、天皇とは何かと考えさせる。決して右翼的な書物ではないので、現代だからこそ、しっかり学ぶべきだね。2017/03/25
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