創元推理文庫<br> 晴れた日は謎を追って

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創元推理文庫
晴れた日は謎を追って

  • ISBN:9784488400576
  • NDC分類:913.68

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内容説明

不可能犯罪ばかりが起こる街、蝦蟇倉(がまくら)市。商店街や高校があり、市内電車も走っているこの街は、どこにでもありそうで、どこかおかしい。自殺の名所といわくつきの崖では殺人事件が起き、ふらりと街を訪れた青年は怪しい相談屋の仕事を手伝う羽目に。蝦蟇倉警察署捜査一課に存在する不可能犯罪係、何の変哲もない置物を要求する脅迫者、10トンの銅像に圧し潰された彫刻家。この街に住む人々の日常は、いつも謎に彩られている。第一線で活躍する作家たちが贈る、不思議な街の道案内。〈がまくら市事件〉その1。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hiro

173
読メの読了登録800冊目。解説を読んで、シェアード・ワールドという言葉を初めて知った。さすが1番手の道尾作品はクリーンヒットで、それに続く伊坂作品も、伊坂さんらしい作品で読み応えがあった。一方、後半の3人は初めて読む作家さんだったので、楽しみにしていたが、3番手大山さんと5番手伯方さんともにトリックに少し無理があると思った。一方、4番手福田さんの「大黒天」は他の作品とは趣の違った作品だったのが逆に良かった。まだまだ蝦蟇倉市で起こる事件について知りたいので、続編の『街角で謎が待っている』も読むことにする。2015/03/03

takaC

170
まほろ市の二番煎じかと思っていたがそもそもそういうコンセプトだったんだね。面白いからもっとやって。 / 弓投げの崖を見てはいけない(道尾秀介) / 浜田青年ホントスカ(伊坂幸太郎) / 不可能犯罪係自身の事件(大山誠一郎) / 大黒天(福田栄一) / Gカップ・フェイント(伯方雪日) /2017/07/24

mocha

104
不可能犯罪が頻発する蝦蟇暮市を舞台にした、ミステリーアンソロジー。男性作家ばかりのアンソロジーは読んだことなかったかも?道尾秀介、伊坂幸太郎のお二人は、やはり安定感があり楽しめた。ただ、不可能犯罪という縛りがちょっと無理めな感じがする。それぞれの作家さんの味は出てたのかもしれないが、今ひとつノリきれない読書だった。2015/10/30

hnzwd

103
不可能犯罪発生率が異常に高いという「がまくら市」を舞台とした人気作家達による競作。舞台を同じくしながら、それぞれの作家の特徴を感じられる不可能犯罪になっているのは流石です。競作は、前に書かれた話の登場人物を再登場させたり、ある種の本歌取りっぽいノリが好き。同時に出たもう一冊にも色々共通するキーワードがあるようなので、、続けて読みます。2015/01/31

Kazuko Ohta

85
浜田青年、こんなところにイタンスカ。不可能犯罪ばかりが起こる蝦蟇倉市を舞台にした短編集で、伊坂幸太郎の『ジャイロスコープ』に収められていた「浜田青年ホントスカ」を改めて読む。この短編集に臨む作家5人の姿勢いろいろ。前の作家の話をまるで気にせずに書いている人もいれば、小ネタ程度に話題に出す人もいる。その点で、道尾秀介から伊坂幸太郎への流れは連作風の楽しさを味わわせてもらえました。蝦蟇倉市地図の掲載もオツ。2作目もあるんすか。次も是非というほどには面白くなかったのですけど、一応2作目も行っとくかな程度には。 2019/03/11

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