小惑星探査機「はやぶさ2」の挑戦 生みの苦しみを乗り越え、ついに旅立つ

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小惑星探査機「はやぶさ2」の挑戦 生みの苦しみを乗り越え、ついに旅立つ

  • 著者名:松浦晋也【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 日経BP(2014/12発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784822276393

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内容説明

小惑星探査機「はやぶさ」の後継機として開発が進む「はやぶさ2」。さまざまなトラブルに見舞われながらもさまざまな知恵で困難を乗り切り、微粒子ながらも小惑星「イトカワ」の破片を見事に地球に持ち帰ったはやぶさ。はやぶさ2では、小惑星「1999 JU3」の破片の持ち帰りを目指す。はやぶさ2のプロジェクトの意義と全体像、ミッション遂行に向けたシナリオ、それを実現する技術、さらにはやぶさから得られた教訓に基づく改良点など、プロジェクトの全貌と凄さを分かりやすく解説する。
筆者は、宇宙関係のプロジェクトや技術に詳しい松浦晋也氏。本書は2部構成となっており、第1部では、プロジェクトの全体像、難しさ、意義、ミッション成功に向けたシナリオ、探査機の主な装備について解説する。はやぶさとはやぶさ2の両プロジェクトの違い(目的やスケジュール、搭載する要素技術など)や、はやぶさからはやぶさ2への橋渡しなどについても触れる。
第2部では、JAXAのキーパーソンのインタビューを通じて、プロジェクトが本格始動するまでの経緯、組織体制の変遷、はやぶさ2に込められた技術と思いなどについて紹介する。当事者だからこそ知っている真相やエピソードを交えながら、プロジェクトの実像に迫る。登場するのは、初代はやぶさのプロジェクト・マネージャーを務めた川口淳一郎・JAXA宇宙科学研究所教授、はやぶさ2のプロジェクト・マネージャーを務める國中均・JAXA宇宙科学研究所教授、元はやぶさ2プロジェクト・マネージャーで現・はやぶさ2ミッションマネージャの吉川真・JAXA宇宙科学研究所准教授など10人のキーパーソンだ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

陽@宇宙望遠鏡⭐︎星と宇宙

14
野辺山宇宙電波観測所の公募の星空撮影会へ行く時のお供に。そして翌日は迷いながらも新しい電波望遠鏡を見に行ってきました。もちろんはやぶさ2と繋がるアンテナ!感無量です。ここ最近のリュウグウでのはやぶさ2の大活躍を、はやぶさからの歴史やプロジェクトの内容を読んでテンション上がってます。最初の頃は探査機の形がかっこいい!とか初代のドラマチックな経過とかに惹かれていたけれど少しずつどんな挑戦なのか何故この機能があるのか技術が理論を証明していく姿を打ち上げ時から追いかけてるのはとても楽しいです。好きからもう一歩へ!2019/05/26

陽@宇宙望遠鏡⭐︎星と宇宙

12
はやぶさ2トークライブに参加のため再読。2014年12月初版。打ち上げをはやぶさの思いを心に留めたまま見たのは良い思い出。そしてはや2は初代より順調だけれど見えないトラブルを都度解決しつつ成功を納めながら進んでいる。2回目だからと言ってトラブルなしなんてありえないと書いてある。そして初代は宇宙研、はや2は月惑星チーム主体の探査。探査機の黄金期から苦難の時代、そしてはやぶさの成功がまた次世代の宇宙探査への道を切り開く。月と火星そして小惑星探査は太陽系、地球の水や生命の起源を解明するサンプルを持ってくるはず!2019/09/29

パズル

9
インタビューを通して、はやぶさ2の開発過程や宇宙政策がわかります。イトカワにしか行けなかったはやぶさと、水と炭素のあるC型小惑星に行くはやぶさ2とでは目的が違うのですね。生命の起源がわかるならワクワクしますし、世界に先駆けたサンプルリターンの技術を絶やして欲しくないです。予算の無い中、研究者達の探究心と熱意には驚かされました。2015/01/28

かいと

8
C型小惑星とかS型小惑星とかそういう種類があることが分かった。日本の探査機の重さは、約600キロ(はやぶさ2)で外国の探査機は1トンくらいでロケットの大きさも大きいことに驚きました。2015/09/26

sun

6
はやぶさ、はやぶさ2の技術思想やその裏話を主に技術的な面から書いた本。理系の読者には面白い。実は政治的にも…。 とにかく頑張れ。2015/04/12

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