- ホーム
- > 電子書籍
- > ビジネス・経営・経済
内容説明
社外取締役が会社を救う! (殺す?)
「われわれはここで何をしようとしているのか? いまこの会社が置かれた状況のなかで、どのような役割を果たすべきか? その役割を果たすために何を優先すべきか?……先頭に立つべきとき、協力すべきとき、何も関与すべきでないときを見きわめることは、取締役会のもっとも重要な任務である」(元フォード・モーターズ筆頭取締役 アーヴィン・ホカデイ・ジュニア)――本文より
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あんさん
12
記述は、米国型の経営陣と取締役会が分離された、いわゆる指名委員会等設置会社が前提となっている。ただし単なる監視役ではなく、事業を理解し、経営陣と良いコミュニケーションをとり、リーダーシップを発揮するのは日本と同じ。背景として、付録部分で機関投資家の意向が増していることが分かる。個人的には、良いリーダーシップの例として挙げられた、エベレスト初登頂時のヒマラヤ委員会と委員長ジョン・ハントのエピソードが分かりやすかった。2024/07/10
koji
4
収穫の1冊。社外取締役の立ち位置の難しさはよく理解できます。我社でも、結構執行の細部に入り込んで改善を求め掻き回されることが多く、その火消しに手間を取らされます。この本を読んで感心したのは、アメリカは民主主義とデュープロセスをとことん追求する理念の国で、CEOとボードリーダーが手間を惜しまず対話をすること。日本版コーポレートガバナンスは道遠しですね。一方日本の良さはミドルによるボトムアップ。米国ではミドルってどういう扱いをうけているのでしょうか。米への歩み寄りが日本の良さを損なわないことも願っています。2015/09/11
あると
1
勉強になりました。日本の会社の在り方も、過渡期ですね・・・2019/09/15
Akitoshi Maekawa
0
ガバナンスと経営執行の違いとは?ということを考えたくて。自分の知っている構図が取締役会議長=代表取締役=CEOになっている気がするけど、当たり前ではないのね。何が正解、というものはおそらくなく、自分たちがどの国・社会性の元にビジネスをしているか、自分たちの持っているケイパビリティと外から確保するものをちゃんと切り分けることで、最適なガバナンスに向かっていくのかな。2015/12/31
K.C.
0
日本のように、社外取締役をこれから強化していこうという状況とは違い、完全に執行機能を分離した取締役会における、執行しない取締役についてまとめられたもの。お飾りではなく、執行部とある部分は協働し、ある部分は委ねるという点は理解できる。日本へは…あまり参考にできないかもしれない。2015/04/18