内容説明
漢方の速効性を説いた好評前著の第二弾!「生きる力を引き上げる」「疲れを速効でとる」など漢方にしかできない、漢方の得意分野を存分に紹介。西洋薬で治らなかったり、治りが悪かった経験をもつ人、漢方薬の効果について疑念を抱いていた人、必読!西洋薬は、相手にする敵をはっきりさせて、それを対象にピンポイントで攻撃するというコンセプトの薬剤である。高血圧を対象に血圧を下げる、高LDL血症を対象に肝臓でLDLコレステロールを作りにくくする、痛みを対象に感じにくくする、咳を対象に咳中枢を抑えて咳込まないようにする、病原菌を対象に菌の増殖を抑える、がん細胞を対象に増殖を止める、などだ。しかし、人間は色々な原因で、身体の働きが悪くなって、容易に「弱った、足りない、落ちた、衰えた、冷える、疲れた」状況になるが、外来で「多忙で疲れたので元気にして下さい」といって受診しても、 医者には怪訝な顔をされた挙げ句に、「そんな薬はないから、仕事を休んで家で休養して栄養のあるものでも食べなさい」といって追い返されるのが関の山である。そう、西洋薬は下の方向に落ちている状況を、上向きにしてくれる薬をいっさい持っていない。この領域は、漢方医学で「補剤(ほざい)」と呼ばれる漢方薬の独壇場だ。何かにつけ生きる力が落ちやすい、疲れた現代人の必須の薬剤=漢方のすすめ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
M.O.
17
前著より更に具体的に書かれた本。西洋薬だけに行き詰まりを感じた医者からの問い合わせが多く出版されたらしい。素人にも分かりやすい。 メーカー売上ランキング1位は「補中益気湯」。手術や病気で一時的に体力が落ちた人に使う。胃腸の働きをあげることで効果が出るとの事。やはり胃腸が要。 私の目下の悩みのめまいには「五苓散」「半夏白朮天麻湯」。それぞれ使い方が異なるらしい。 これからの季節には「清暑益気湯」。夏バテによる倦怠感、食欲不振に。 この先生に診てもらいたいが北海道なので遠くて行けない。残念。2021/06/11
イシカワ姐さん
11
サイエンス漢方って言葉が胡散臭かったけど役立つ内容でなにより2015/12/10
香具師山啖呵堂
2
「だるい」「冷え」「衰え」に効く漢方! いわゆる「補剤」ですね。 漢方薬を選ぶ際、「証」を診る、といいます。 ところが著者はこれに対して「サイエンス漢方処方」という考え方を提唱しているようです。 いずれにせよ、漢方がもっと普及すれば選択肢は増えそうです。 慢性的な不調に悩む方は漢方という選択肢を試してみるのはどうでしょうか。 https://sfclub.seesaa.net/article/481547045.html 2021/05/17
ぞくちょう
1
漢方に手を出したいけれど、でも東洋医学はよく分からない...と言っていた私に友人が手渡してくれた本。 サイエンスアプローチから薬効が示されており、不安がかなり払拭された。ちょっと高いよなあとは思うけれど、少しずつ漢方使っていきたい。2018/06/10
しまも
0
西洋薬は1つの化合物から作られて1つのスイッチをドーンと押す。漢方薬は色々なものが配合されて多くのスイッチを軽く押す。それが西洋薬と漢方薬の違いとのことです。他にもXXの調子が悪い時にはこの漢方を飲むとよいなどのことがたくさん書いてあるので、漢方薬に興味がある人は読んで損はないと思います。2015/03/18