内容説明
「ブレーンはやめて、明日からはおれの運転手になれ。それができないなら辞めてもらう」
ある日、ぼくは秋元康さんから「最後通告」を受けた。ぼくの人生の敗北が決定した瞬間だった……。
300万部のミリオンセラーとなり、社会現象ともなった『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』。
この伝説の作品は順風満帆で刊行となったわけではない。
何があったのか?
小説家になろうとするも挫折、秋元康氏のブレーンになるも「戦力外通告」を受け、人生のどん底とも言える状態になってしまう……。
『もしドラ』刊行から5年、ミリオンセラーの陰にあった、人知れぬ挫折と涙、そして作品への執念をいま語る。
【主な内容】
『もしドラ』は挫折から生まれた
時代の潮目を読む方法
発想力、想像力の養い方
ドラッカーとの出会い
最初のシノプシス
ブログをスタートさせる
加藤さんと会う
唯一の奇蹟
涙の理由
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hiroki Nishizumi
3
事前期待より面白かった。ダ・ヴィンチ・コード、がんばれ!ベアーズ、ゴッドファーザーときたか。でも何と言って虫けらだな。これにつきる。2017/04/28
臓物ちゃん
3
「なぜってそりゃあイラストが可愛かったから…」だと話が終わっちゃうけど、本書はその『売れる小説』というのはどういうものなのか、そしてどうやったらそれが書けるのかを岩崎さんがひたすら考えるという内容。本家「もしドラ」は映画でちらっとしか観たことないけど、作者がすげぇ頑張ったってのは伝わってくるので良かった。ただ、ベストセラーの研究として『ダ・ヴィンチ・コード』をあげるのはどうかと。そりゃ売れたけどさ、映画は微妙だったじゃん。それが原因なのか「もしドラ」の映画もアレだったり…ベストセラーって難しいなぁ。2015/06/09
ノリスケ
2
前半は売れた理由を論理的に説明している。 中盤は、冒頭で少し触れている著者が絶望を味わった頃の話。 まあ、ここまでは、ふーん結構面白いなーくらいに読んでいた。 終盤にきて、もしドラ編集中の編集者との話や、ドラッカーの本の翻訳をしている上田さんとのシーンで読むのを止められなくなった。午前1時半に読了した。 特に上田さんのところは感動する。2015/01/06
Noriaki Yamamoto
2
「もしドラ」を書いた岩崎夏海さんはとても謙虚な人だった。 自分に過剰な自信を持っておらず、先例に学んだことが 大ヒット作を生み出したのかもしれない。 人への感謝も忘れないことに好感を持った。2015/01/04
よこちん
2
『もしドラ』が売れるようにどう作ったかの話もおもしろいけど、岩崎さんの今まで辿ってきた人生におもしろさを感じた。2014/12/29