- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
奥州藤原氏の政庁平泉館跡で発見された儀式・宴会用の大量のかわらけ。金、馬、鷲羽の交易で得られた巨富。紛争の調停者として所領支配を保障し、平和の実現をもって家臣団を統合する独自の安全保障体制――。中国大陸までつながる交易網を築き、一宮二十二社制や真言密教など中央の神仏体系を拒否した奥州藤原氏。ヤマトともアズマとも異なるもうひとつの世界を明らかにし、歴史のなかの「東北」を問い直す。(講談社選書メチエ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
27
陸奥の地に誕生した奥州藤原氏の平泉政権は、平氏政権や鎌倉幕府より半世紀以上早いわが国最初の武士の政権。初代清衡が前九年の役・後三年の役を生き延び、仏教立国を目指し1105年53歳で中国に倣い今はない中尊寺多宝寺を完成させた。70歳時、生身往生信仰から発想し、聖性を表す金色の世界でミイラ化して金色堂に祀ることを発想。基衡・秀衡が毛越寺・無量光院を造営し、100年弱に渡り平泉文化を栄えさせ、蝦夷と中国を結ぶ交易の中心になる。現在の中尊寺はあくまで焼失した残りであり、発掘調査の新知見も残念ながら推論でしかない。2018/10/14
アメヲトコ
3
同じ著者による岩波新書『平泉』から24年、その後の発掘調査の進展にともなう新知見も豊富に盛り込み、スケールも広がっています。ただ「北方王国の夢」を語りたいがためか、その事実だけでそこまで話を広げていいのかと思う点もちらほら。2015/09/30
kentake
3
平泉を拠点とする奥州藤原氏は、京都の平安朝から独立した政権として北奥羽に君臨しており、その勢力圏は遠く蝦夷にまで及んでいたという。限られた史料から、ダイナミックに仮説を検証していく本書の内容は、文句なく面白い。これまで多くの謎に包まれていた古代の東北の姿が俄かに理解できたように感じられる。2015/02/23
天茶
1
★★★★★2023/06/17
takao
1
北方世界の平和を目指して 大鰐の神岡山には大安国寺が存在。浪岡城は、平泉と関係か?平泉の富の3点セットは金・馬・鷲羽(北海道産)。 2019/09/05
-
- 電子書籍
- 冬の砦 祥伝社文庫
-
- 電子書籍
- SNSの怪物[ばら売り]第19話[黒蜜…
-
- 電子書籍
- 文藝MAGAZINE文戯13 2021…
-
- 電子書籍
- 【簡単&美味い!】リュウジのもぐもぐバ…
-
- 電子書籍
- はじめて課長になったら読む本 中経出版