講談社文庫 修徳記 直参松前八兵衛

著者名：土居良一【著】

講談社（2015/01発売）

• ISBN：9784062779876

内容説明

「雷小僧」綱吉に仕える御側用人の牧野成貞と、江戸町奉行の北条氏平を叔父に持つ旗本の松前八兵衛嘉広は、御目付に抜擢されて、無軌道なご政道と陰湿な策謀を目の当たりに。豪商が幅を利かせる一方で困窮する御家人を憂う八兵衛は、幕政を担う武士たる者として泥沼に飛び込む覚悟をつける。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[トラジ]

蝦夷松前藩出身の旗本松前八兵衛の物語。綱吉の悪政は有名だが、ここまで酷いと・・・・仕える御家来衆に合掌！

2015/01/19

[山内正]

旗本松前八左右衛門が徒目付けに付くが老中とのやり取りに妻の家やら 自身の親戚筋から多様な頼みや 事情の究明やらでのしがらみに翻弄 されかかるが、目付け役故の事として裁こうとするが 事の向こう側に廻船にまつわる不祥事と将軍綱吉の名が見えて来る。 我が身内に害が及びながら 怯まず臨む姿が美しい。

2016/08/19