内容説明
「仕事」と「自分」どっちが大切?――そんなの両方に決まってる!銀行は慈善事業じゃない! そう言い切る支店長に、銀行マンとしての矜持はあったのか。昭和から平成へ、バブル景気が崩壊し地価が暴落していた頃。町工場からマンション経営に転じた小さな会社に下った銀行の非情な判断。寝たきりの母親を抱える社長に僕が出来ることはあるのだろうか。表題作他5編収録。
目次
東京タワーが見えますか。
ある男の人生
大過なく
座敷わらし
爺捨て山騒動記
まだまだ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
23
ビジネスマン達を主役にした短編集。それほど印象深いものはなく、あっさりしている。「ある男の人生」「まだまだ」はプロフェッショナルイズムを感じる作品。仕事へ向き合う姿勢が伺え参考になる。「爺捨て山」は出てくる会社名も、アイディアも安っぽく詰まらなかった。「座敷わらし」はほっこりでいい感じだった。 2015/03/26
Walhalla
16
全6話の短編集です。 特に「爺捨て山騒動記」と「座敷わらし」のお話しが良かったです。 前者は、読んでいて切なくなりますが、少子高齢化を解決する画期的な法律!?ですね。 それぞれの作品を通じて、働くことの意味を考えさせられました。 ちなみに、作者自身の実体験(第○勧業銀行の総会屋利益供与事件)が、作品中にさりげなく登場していたのが面白かったです。2016/05/19
nyanlay
7
この著者の作品はそんなに読んではいないけど、イメージ的に経済モノ。なのでこの短編集は異色な感じがしたけど嫌いではないな。全体的に読みやすいと思います。2021/08/01
330
7
会社の昼休みに1編づつ読みました。どれも我々サラリーマンには、ジーンとくる内容でしたが「座敷わらし」が一番のお気に入り。どの物語もサラリーマン以前に私達は人であること。義理人情は、やっぱり必要なんです。2014/12/24
Kaholly
7
ジジカイダー面白い!2014/12/23