内容説明
嘘よ! 一生、子供が産めないなんて。
フェイはあまりにも無情な医師の宣告に目の前が真っ暗になった。
瀕死の重傷から生還し、つらいリハビリにも耐え抜いた。
でも未来への希望を失った今、何を支えに生きていけばいいの?
心を閉ざし、笑顔を失った妹を心配して、兄が親友を連れてきた。
技術コンサルタントとして途上国を飛び回っているカイだ。
彼は、持ち前の明るさと強引さでフェイに真正面からぶつかり、
やがてその熱意は彼女の凍えた心を溶かしはじめる。
だが彼の存在が大きくなればなるほど、フェイは怖くなった。
カイに愛される資格なんて私にはない……。彼女の頬を涙が伝った。■一生、子供が産めない。医師の無情な宣告にフェイは絶望し、心を閉ざした。そんな彼女を救ったのは兄の親友カイだった。だが彼女は自身の秘密を打ち明けられず……。号泣必至の不朽の名作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キッチンタイマー
6
いやさ価値観イロイロだから子供を産めないと伝えるとそれにまつわる遠慮だの何だのあるかも知れないけど。いいじゃん言っちゃってもーってずっと思ってた。人生の選択は長い目で見れば何が正しいかわかると思うんだよね。そういう考えだからにげまわるヒロインが卑怯にしか見えない。ヒーローいじめられすぎてかわいそうだった。ヒロインどっぷりメロドラマ2015/01/17
ぽしょ
0
事故後やっと回復してで体力もないところへショックな事を聞かされたせいか、ヒロインがずっと不安定な感じでした。いきなり号泣したり、感情が制御できてなくて、読んでるこちらも息苦しい。そしてヒーローは涙ぐましいほど献身的…。2015/02/05
たくあん
0
イマージュの傑作の一つだと思う。主人公が23歳という年齢にしては落ち着いているなと思ったけど、その若さで過酷な現実を突きつけられてしまったら…。悲しみは計り知れない。作品では彼女の消えない苦しみが季節の移ろいとともに描写されていて、それがまたグッとくる。何度も涙した。ヒーローに愛を告げられても応えられない気持ちも痛いほど理解できる。他のところのどなたかの感想で、「このヒーローの存在こそがおとぎ話だ」という感想を見かけたが、本当にそうだなぁと思ってしまった。再読する。2025/08/07