ちくま新書<br> 吉田松陰 ――「日本」を発見した思想家

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ちくま新書
吉田松陰 ――「日本」を発見した思想家

  • 著者名:桐原健真【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 筑摩書房(2015/01発売)
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  • ポイント 200pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480068071

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内容説明

幕末の尊王攘夷運動を主唱し、維新に大きな影響を与えた吉田松陰。失敗を繰り返し、太く短く終えたその生涯で、いかなる思想を抱いていたのか。膨大な書簡や意見書、著書を丹念に読み解くことで浮かび上がってきたのは、決して偏狭な原理主義者などではなく、海外の情勢に通じ、開かれた国際秩序像を持つ一個の思想家の姿だった。度重なる挫折にめげず、いかに「日本」を発見し、世界における我が国の自己像を獲得するに至ったか。その歩みを追い、「蹉跌の人」の実像に迫る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

那由田 忠

13
29年の人生しか生きられなかったこの天才は、きわめて貪欲に情報を収集し実地に見ようとし、常に強い志をもって行動した。政治家が松陰に憧れる理由は理解することができた。この本は、「幽囚録」に示された膨張主義的考えでのみ松陰を理解する人が多く、その誤りを正そうとした。伝統的な兵学師範から出発して西欧列強の実力を実際に知り、日本の真の独立を実現しようと尊皇の道を突き進んだが、彼は単なる日本主義者ではなかった。日本の固有性を追求しながら、「五大洲周公共の道」という普遍性を見据えることのできる思想家であった。2015/04/08

enushiもわるよのぉ

8
吉田松陰の伝記かと思ったら、彼の思想の分析だった。難しくて理解出来たとは言い難いが、彼の一見過激にも見える言動の理由が、なんとなく理解出来た気もする。2023/12/26

ぼけみあん@ARIA6人娘さんが好き

7
吉田松陰関係ではこの本が初めて。読んでよかった。著者の博士論文を下に一般向けに書かれた本なので内容が濃いのも当然。類書と比較して新しいところとかがどのくらいあるのか残念ながら不明だけど、これを機会に今後中公新書の吉田松陰など類書にも追々進んでゆきたい。2015/02/17

yyrn

7
松陰とて、初めから「皇国(日本)」という考えに至ったわけではなく、また彼のいう「尊王攘夷」の意味合いも、外国を知ることで変わっていったことを、今に残る手紙や書き物から時系列的に解説してくれる。読み易く分かり易い本だ。父や叔父からのスパルタ教育により、幼くして長州藩に代々伝わる山鹿流の兵学を修めていた松陰にとって守るべきは「藩」に過ぎなかったが、留学先の平戸で圧倒的な重装備の外国船を間近に見て、またアヘン戦争に敗れた清国が欧米列強の植民地となって虐げられているという国際情勢に触れ「日本」を強く意識していく。2015/03/10

たけし

5
大胆な行動や発言などが有名だが、そこだけ見てはいけないことを知った。松陰は幕末の危機の中、必死に考え幾度も思想の転回をしている。著者は松陰を「蹉跌(失敗)の人」として書き始め、インスタントに思想を引用しそうな態度にストップをかける。松陰は日本という国の在り方を当時の国際情勢を踏まえて、抽象的な普遍論や暴論をとるような短慮はせず、固有性や事実に重きを置いて普遍性を考える。それを自分の行動原理である志とするまで考え抜くので、あの勉強量や行動となったのだろう。確かに現代に生きる自分に学ぶべき所があると感じた。2026/01/03

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