幻冬舎文庫<br> 大いなる時を求めて

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幻冬舎文庫
大いなる時を求めて

  • 著者名:梁石日【著】
  • 価格 ¥627(本体¥570)
  • 幻冬舎(2015/01発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344422872

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内容説明

一九一〇年の併合以来、日本の支配下にあった朝鮮。済州島で暮らす少年・金宗烈の夢は、天皇のために立派な軍人になることだった。だが終戦を迎え、次第に朝鮮人としての自覚が芽生えてきた宗烈は、済州島虐殺事件に巻き込まれてしまい……。時代の荒波に翻弄されながらも、生きることを諦めない人間の死闘を描いた、傑作『血と骨』前夜の物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yuuuming

2
先輩から、まとめていただいた本のうちの一つ。でないと読んでなかっただろうなあ。虐殺シーンも暗殺が日常的なのも酷くて…。なにより、戦時中戦後、朝鮮で行ってた日本の施策について、自分がまったく意識に上がってなかった、というのに気付かされて、それもあいまって、終盤からものすごく食欲なくなりました苦笑2021/01/28

亀之助

0
在日朝鮮人 朴宗烈が戦後日本に逃れ詩を書き生きる。在日としての葛藤。2015/02/27

m

0
前半は日本の統治下における、暮らしぶりが書かれている。統治の是非はここでは考えないが、興味深く読み進めた。そして後半。舞台が大阪に移ってからは少し興ざめ。政治の話や在日2世3世の諍い。読み進めるにつれ物語に没頭できなくなってしまった。幸い日本は敗戦しても国は分断されず、国土、民族が分断された苦しみを味わう事なく平和な時代を送ることが出来たが、国土民族問題は、今もなお世界のあちこちで発生しているのだな。と改めて思った。「血と骨」に続く様な展開との書評もあるが、個人的には少々違う路線だと感じた。2023/06/05

ヨードー

0
朝鮮で日本人が学校を作ってあげた、言葉を教えてあげた、インフラを整備してあげた、などという発言を最近良く聞く。しかし、それらの発言からは当事である朝鮮の人たちの心がスッポリ抜け落ちているということが、この小説を読むとよく分かる。そして非常に不幸な国だとも思う。日本の支配が終了するとアメリカ、ソ連の支配に変わっていく。もっと悲惨になっていくのだ。2022/03/13

Yoshiteru Hayashi

0
日韓併合(1910年)以来日本に併合され天皇制を叩き込まれた済州島出身の主人公・金宗烈の波乱万丈の半生を描いた時代小説。迫力満点で共感させられました。 2020/08/06

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