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内容説明
中国が今のままの経済成長を続けることができるのか――。
これは中国と直接ビジネスをしている企業関係者にとって極めて重要な課題ではないでしょうか。既に日本の貿易相手は中国が最大の存在です。大都市を中心とした所得水準の向上とともに、日本企業の製品・サービスを購入できる層も急速に増加しています。政治関係は冷え込んだままですが、日本経済の発展を考えれば、中国経済の順調な成長が不可欠だということに、異論はあまりないのではないでしょうか。
ところが、潜在的な反中・嫌中意識も手伝って、中国の経済情勢や先行きに対してネガティブに見てしまう日本人は少なくありません。中国に厳しい見方を打ちだしている書籍や雑誌が書店の棚に数多く並んでいるのも、そうした意識を反映しているからでしょう。本書を著した瀬口清之氏(元日本銀行北京事務所長)は、そんな見方に異を唱えます。
本書は反中・嫌中バイアスを排した現実的な目線で中国経済を分析し、様々な疑問に答えたものです。中国のマクロ経済とミクロ動向に精通した著者による、楽観でも悲観でもない現実的な中国分析をぜひお読みください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HToyokawa
1
一般的な日本の環境と比べてビジネス環境の変化が非常に速い点と、世間一般に広まるイメージにバイアスがかかりやすいという点で、中国と(日本の)ネット業界は似ている点があると感じた。 一度、現地で中国の現実を見てみたい。2015/02/01
けつ
1
中国の発展が日本の発展、日本の発展が中国の発展に繋がるという著者の主張が具体的事象やマクロ経済指標で裏付けられている。また中国経済について楽観論のみならず厳しい現実面も指摘しており、バランス感覚が優れた内容になっている。大変勉強になった。2014/12/31