問いかける技術 ― 確かな人間関係と優れた組織をつくる

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問いかける技術 ― 確かな人間関係と優れた組織をつくる

  • ISBN:9784862761712

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内容説明

<p>100の言葉よりも1つの問いかけが、人を動かす。
人間関係のカギは、「話す」ことより「問いかける」こと。思いが伝わらないとき、対立したとき、仕事をお願いしたいとき、相手が落ち込んでいるとき……日常のあらゆる場面で、ささやかな一言で空気を変え、視点を変え、関係を変える「問いかけ」の技法を、組織心理学の第一人者がやさしく語る。</p><p>飲食店で、父が店員さんに丁寧に接していたのを見て、誇らしくなったことがありました。謙虚にコミュニケーションを取ることは、決して「敗北」ではない。より豊かな人間関係を築くため、読み返したいと思います。
――三省堂書店有楽町店 岡崎史子様</p><p>問いかけることはコミュニケーションの一つの過程であるが、いかにそこに気づき、立ち止まり、その一言を言えるかは、思っているほど簡単ではない。「問いかける」ということに、これだけの効力があったとは。
――TSUTAYA TOKYO ROPPONGI 遠山洵様</p>

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

5 よういち

97
コーチングの研修等にも参加しているのだが、自分が一番できないのが傾聴すること。意識しているうちはまだしも、そうでなくなると相手の話を聴いていないなと思うことが多々ある。本書ではコミュニケーションで一番大切なのは『謙虚に問いかけること』だと説く。◆①自分が一方的に話すのは、相手を上から見下ろす形になり不快感を与える。②『謙虚に問いかける』姿勢を学び、相手に質問する。➂傾聴することで相手を認める努力をする。◆ 邪魔するのは文化→➀謙虚であることが価値観として低い社会。②物知りが評価される→知識を話そうとする。2019/05/13

速読おやじ

22
地位が高くなると謙虚に問いかけることが困難になる。本書では謙虚に問いかける事の重要性、その方法をわかりやすい言葉で説明してくれる。元々謙譲の文化を持っていた日本も最近では米国のように自分が動き、話す文化が跋扈していると感じる。リーダーはメンバーに実質的に頼っている事実を認識すべき。問いかける行為は相手に対する興味、好奇心が必要だ。こうしろと命令するのではなく、協力を求めてなるべく聞くことに専念。課題指向から人間指向へ。そして弱さを曝け出せ。判断や行動の前に自分の心の反応を自問するのも謙虚への一歩だ。2021/04/04

melon

20
勉強になる。真面目な本。2017/04/02

みねたか@

19
結論を急ぐあまり,膨大な情報をよく見ないで判断してしまう。情報を的確に認識し妥当な行動をする上で,周囲に謙虚な姿勢で尋ねることが重要。付け焼刃ではなく、日頃から相手からの信頼。恥をかかされない,自分のことを認めてくれるという安心感を得ていることが前提。ビジネスや家庭での会話など豊富な実例でわかりやすい解説。ただしそこにマニュアルはない。相手を思いやる気持ちや純粋な好奇心から「謙虚に問いかける」ことに意味がある。家庭でも,職場でも感情に流されず,自分の認識や行動の妥当性を内省する余裕が必要ということか。2017/08/14

またおやぢ

19
組織開発をテーマに長年研究を進めてきた著者が、集大成として取り組んでいるのが協力関係や対人関係であるという事が興味深い。多様性が当たり前に存在する現在にあって「自分が話し、自分が動く」だけでは解決しない事柄が増えているのは事実。寧ろ、人と協力し合わないと進まないことだらけだ。故に、人間関係の質を高め、自らの役割を果たし、共通の目標を達成しうる組織の構築こそが緊急課題となる。「謙虚に問いかける」ことで、相互信頼に基づく関係を醸成でき、協働と相互支援に基づいた優れた組織を構築しうると示唆する一冊。2016/07/17

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