内容説明
「大学なんて東大以外に行く意味ない。でもこの本を読んだら、近大はあってもいいかもしれないと思うだろう」(堀江貴文)。なぜ近大は「女子の感性にアピールできたのか」「受験料を割引いたのか」「大行列のできるレストランを作れたのか」「入学式を芸能人にプロデュースさせるのか」「頻繁にニュースリリースを出すのか」――少子高齢化で縮小し続ける市場の中でも、No. 1になれるヒントが満載のノンフィクション書き下ろし!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きむこ
66
私らが学生の頃近大は男臭いイメージの大学だった。現在は女子高生も「綺麗やから近大に行きたい!」と言ってるそうだ。(近大マグロをはじめとする)養殖した魚を売って研究費を稼いだり、女子に人気が出るようにトイレをはじめキャンパス全体を綺麗にしたり、日本で初めてネット出願のみにしたり、その努力と目の付け所はビジネス書としてはとても面白かった。けれどじゃあ学生はどれだけ満足しているのか?卒業する時に「あ〜この大学で良かった」と思っているのか?というのが今ひとつ伝わってこなかったのが残念。★32016/04/27
hiro
56
以前の近大は、『関関同立』『産近甲龍』という関西私大序列の2番手グループで、赤井英和、元大関朝潮、ロンドン五輪のメダリストなどスポーツ選手のイメージが強かったが、最近は近大マグロ、エコ出願、そして志願者数日本一とイメージが変わった。この本は近大が少子化が進むなかで、経営と教育を共存させ、560億の負債を完済して、さらに自己資金400億円で新たな改革を行うなど、企業の構造改革のヒントがいっぱい詰った内容で、面白く一気に読んだ。将来著者には近大がどのように『関関同立』の壁に立ち向かっていったかを書いてほしい。2014/12/29
壱萬参仟縁
38
2か月で5刷とは売れている。2018年~18歳人口減少(表紙見返し)。女子トイレは男子トイレの倍の広さ(28頁~)で女子のこころを摑んだ近大。大学のレストランに大行列(60頁~)。アメリカのトムソン・ロイターが発表している大学ランキングURAP(2011年)では、慶大10位、近畿大27位と、立命や同志社をおさえている(134頁)。関西の私大ではダントツ。近大コメンテーターガイドブックは120頁の冊子で1200人の顔写真つき教員が満載とのこと(198頁)。2015/11/17
ばっか殿すん
18
すげー。近大おもしれー。グランフロントの近大マグロ食べてみたくなりますねぇ。2015/02/09
ゆいつき
13
偏差値思考を超えて「大学としての価値」に拘る。30年以上掛けて研究してきた養殖マグロの夢を媒介の一つとして志願者数日本一になった近大。そこには学生に対しての真摯なおもてなしのこころがあるとわかった。多くのビジネスのヒントがあって面白かったけど輪読会には使いずらいかなぁヽ(´o`;2015/05/04