内容説明
「人はどうやって不安を克服してきたか」 永遠とも言えるテーマに、多くの人の悩みと向き合ってきたカーネギーが綴る、現代にも通ずる「不安、心配、悩み」の克服法。名著『道は開ける』の新訳文庫版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のえる
51
図書館本・・・だけど、読了→返却、と安易に手放し難い重量感のある一冊。 不安、緊張、焦燥感がもたらす恐ろしさ。感謝の心、愛情、祈りがもつ力。 本書では不安とは何ぞや、から始まり、不安を分析し、心から追い出し、平穏と幸福をもたらして不安に打ち勝つ方法が綴られている。更にSNS時代にも充分活かせるだろう批判の対処法やリラックス方法の記載もある。全編に渡り実話が紹介され真実の記録となっており、公私分け隔て無く実生活にも活かしやすそうな印象を抱いた。読み進めては立ち止まり思考を巡らす箇所も多かった。2021/10/04
slowlifer
34
<備忘録。自戒を込めて>不安は漠然としていて、そのほとんどは実際には起きない。不安を書き留めて形にし、最悪の状況を想定する。外界の変えられないものは変えられない。けど、自分の見方は変えられる。「人は心で思った通りの人間になる」。苦境にいることが不幸なのではなく、苦境に耐えれないことが不幸。病気がちでも、あるがままの現実を受け止め、幸せな人もいる。自分の欠点に助けられることもある。感謝すべきことはいくらでもあるのかも。自分の努力を超えた部分は大きな存在に身を委ねる。人は大いなる生命の一部。(とのこと)2017/07/23
バズリクソンズ
27
始終人が抱える「不安」に言及された内容。宗教的バックヤードも色濃く、祈りの重要性も盛り込まれている。執筆された時代の著名人の経験談も載せており、いかに不安を払拭できたかの内容が書かれている。個人的な感想は今の複雑多様化された2024年現在では補いきれない内容に感じた。だからといって全てが参考にならないわけではないが、あたかも一言二言の助言だけで劇的に悩みが解決され、変わる事ができました風の内容に疑問を持たずにいられない。繰り返し読む事必須の押し売りも納得できず、万人に通用する内容ではないと断言したい。2024/05/12
einstein
26
『道は開ける』再読。前回読んだときよりも自分の中に深く入ってきた気がする。本や偉人からの引用が多く、とても説得力のある文章になっている(具体例が多すぎて辟易する部分はあるが)。多くの人物の人生を追うことで、不安な気持ちを持っているのは当たり前だという当たり前なことが実感できた。不安を取り除き、より良い生き方を模索するためにこれ以上最適な本はない気がする。「超人とは、窮状を耐えるだけでなくそれを愛することができる人物である」「変えられないものはどうしても変えられない。だが私達には自分を変えてることはできる」2015/10/20
せいじ
25
"道は開ける" 原題は "How to stop worrying and start living" つまり不安を解消することに多くのページがさかれている。不安の種類や対処法など読んでいると気持ちが前向きになってくる。珠玉の言葉が並んでいるがあまりにもページが多いので後半は読んでいてだれてくる。もう少しコンパクトにまとめてあるとよかったと思う。2018/05/31