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内容説明
地域や国によって,なぜ所得や生活水準に大きな格差があるのか?また,国際的な通貨問題や金融危機にはどのような背景があるのか?これら従来の国民経済の枠組みでは捉えきれないグローバルな問題が形成されてきた,14世紀半ばから現代までの歴史を,グローバル・ヒストリーという視角から描きだす.画期的入門書.
目次
目 次
プロローグ──グローバル・ヒストリーのなかのアジア
第Ⅰ部 アジアの時代──一八世紀までの世界
第一章 アジア域内交易と大航海時代
第二章 近世東アジアの国際環境──中国と日本
第三章 インドの植民地化とイギリス
第Ⅱ部 ヨーロッパの時代──「長期の一九世紀」
第四章 「産業革命」から「パクス・ブリタニカ」へ
第五章 アジアの近代化──中国・日本・タイ
第六章 アジア経済のモノカルチャー化と再編
第Ⅲ部 資本主義と社会主義の時代──「短期の二〇世紀」
第七章 両大戦間期の世界経済とアジア
第八章 戦後世界経済の再建と動揺
エピローグ──ふたたびアジアの時代へ
あとがき
重要語
主要参考文献
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
流言
45
経済について学びたくなり、自分の好きな史学の視点から入るということで手に取った。アジアと欧州の関係から始まり、産業革命、大戦そして現代へと時間軸に沿った解説をしてくれるのでわかりやすい。自分の経済に対する基礎知識が覚束ないこともあって、よりビギナー向けの入門書を読んでから読み返すと一段と楽しめそうだ。エネルギー自給率が低い日本において原子力発電は重要なのかと思っていたが経済の視点から見ても原発は不安なんだな、とか経済の視点では戦争は自分でするもんじゃなく他人にさせるものなんだとかわからないなりにも面白い。2016/02/23
壱萬参仟縁
24
朝貢システム:政治・外交関係と貿易関係の二面をもち、朝貢使節団には貿易商人も同行して大規模な交易(45頁)。ヴィクトリア後期の質的相違を強調する研究者は、1880年以降を新帝国主義と称する(117頁)。ラテン・アメリカの植民地主義でモノカルチャー経済。いまだに解決されない問題 (203頁)。先進国が国民国家を超えるあらたな地域統合の方向模索しているのに対し、途上国にとっては国民経済確立、貧困と不平等の解消が重要課題で、多国籍企業などプレイヤーが、利害関心で異なる方向を追求(234頁)。2015/05/05
coolflat
12
世界の中のアジア、世界の中の日本、アジアの中の日本を意識しながら、大航海時代以降(16世紀~)のアジアを中心とした歴史を俯瞰している。16世紀以降(徳川幕府以降)の、列強による植民地政策や、中国による朝貢貿易といった、異なる世界経済圏に日本がどう関ったのか、やがて来る(19世紀中期~)列強による帝国主義政策に日本を含めたアジア経済圏がどう飲み込まれていったのかが、分かる。世界史の中の日本史であり、日本史の中の世界史であり、世界史と日本史は切り離せない一体のものだということ。正にグローバルヒストリーである。2016/05/25
Aby
7
経済史の講義録をベースにしたグローバルヒストリー入門.大航海時代から現代まで.初学者向けだが,十分面白い.丸暗記しかしない高校生にこそおススメ.2015/06/23
乱読家 護る会支持!
5
19世紀までは、アジアが人口、GDPで見る限りは世界の中心であった。経済で歴史を語るなら、今の西欧中心の世界史ではなく、アジア中心の世界史の視点が必要との認識で書かれた経済史入門。。。教科書的なので、読むのは、、、以下自粛。。。あ、わたしはパラパラ速読しましたが、頭にはあまり残らず。。。2015/03/20
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