この世界には有機人形がいる

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この世界には有機人形がいる

  • 著者名:蜈蚣Melibe
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 太田出版(2014/12発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784778322410

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内容説明

伝説の奇才・蜈蚣Melibe(むかでめりべ)が長き沈黙を破る、
異形のエロティック・メルヘン。
ヒトを遺伝子改造して創られた人工生物=“有機人形(オルガドール)”が存在する未来、慰安用から軍事用まであらゆる日常で利用された彼らが奏でる異端の叙事詩。これは21世紀の『家畜人ヤプー』か、 はたまた『ブレードランナー』か…?
押見修造も激賞!V
「蜈蚣Melibe漫画は、思春期の抑圧された僕を解放してくれた。
全部やっちゃってもいいんだよ、と。
それはとても優しい救いだった。
再びこの世界に浸れることが幸せです」

*WEBマガジン「ぽこぽこ」で連載された話題作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

だまし売りNo

34
人間は残酷である。出入国在留管理局の外国人収容施設や警察の留置場で非人道的扱いが行われているが、公務員は収容者を本書の人形のように扱っているのだろう。 2023/08/27

片瀬

18
二階堂奥歯の伝説のサイト『八本脚の蝶』で知った著者。最近新刊(しかも一般向け!)が出たということで恐る恐る。全8話。"有機人形"と"ご主人様"の脆いつながり。愛情、寂寥、高揚、狂気…。全く人間らしくない心を持った"有機人形"を主題に、これほどの激しい想いが交錯し、もつれ合っています。そんな中、『ブラッディ・シャンペン』はある意味異色の作品でした。色んなところから泡が出る、無茶苦茶な体力勝負のコメディです。豪語できます、狂っている!…あ、『禁断のアンモフィラ』が一番好きです。2014/11/29

澤水月

15
2014年にまさか蜈蚣Melibe名義がメジャーで読めるとは!90年代フリル服、長髪、“上下”交換改造人間(顔に小さなマスク)、四肢切断など独自フェチ振り切った「バージェスの乙女」シリーズ大好きだった。鬼畜だが愛溢れO嬢の物語のような気品が絶妙で。楽器合体少女の哀切さ美しさ最高。Pと連動、フニャられると戦えない外骨格w、ネトウヨ腐女ヘイト等最新要素に驚くもかつてアノマロカリス等古代生物の名が冠された少女らが織りなした壮大世界観が本作にも繋がる!「反語、逆説」読み取れる大人向け。百●●樹?ぶった切り場面もw2014/11/23

fukafkacraft

4
80年代SF漫画のノスタルジー風の余韻を残す作品群。異形萌えとロリコンとドールフェチと猟奇が渾然一体となったエログロファンタジー漫画は駕籠真太郎と全く同じ系統のタブーと背徳を突き抜けた混沌と絶望感。叙情的なところが駕籠氏とは大きな違いであり、『クローン少女の悲劇』と題した方が良さそう。ストーリー的な構成は今一つで展開は幼稚な面はあるものの、それが持ち味でもある。絵柄やキャラ造形はかつての漫画雑誌『ネムキ』や『ホラーM』などの執筆陣を彷彿させる。2022/02/08

ささやか@ケチャップマン

4
二階堂奥歯の「八本脚の蝶」からこの作者を知り購入。この命を命とも思わない感覚がたまんねーっすな。ほぼ人間と同じ有機人形が改造され、消費され、愛される。ライトなタッチで描かれているけど間違いなくアングラですな。ただまあ設定がえぐいから個人的にはもっとがっつり責めてもらってもよかった。「アルバイト」の見開きの虐殺シーンとか頭おかしい。有機人形を楽器にするといういかれたアイディアと最後の寂寥感から、「ドールフォンを吹く蛇」が一番好きかな。2015/08/09

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