角川文庫<br> 中村修二の反乱

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角川文庫
中村修二の反乱

  • 著者名:畠山憲司【著者】
  • 価格 ¥407(本体¥370)
  • KADOKAWA(2014/11発売)
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  • ポイント 90pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041025871

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内容説明

「青色LED」の開発において、赤崎勇・天野浩の両名と共に、2014年のノーベル物理学賞の受賞が決まった中村修二。日本中が喜びに沸く中で、中村は受賞決定後の記者会見の場で、研究を続ける原動力は「アンガ-(怒り)」と言った。中村が言う「怒り」とはいったい何なのか? 中村修二の原点を追ったノンフィクションが、ノーベル賞受賞直後の中村本人へのインタビューも加え、文庫版として復活。 ※「赤崎」氏の「崎」は山偏に竒「たつさき」の表記です。

◆中村修二(なかむら・しゅうじ)
1954年愛媛県生まれ。
徳島大学工学部電子工学科卒業後、同大学院で修士号を取得。
79年徳島県阿南市の蛍光体メーカー・日亜化学工業株式会社に入社。開発課に配属され、半導体の研究に携わる。
93年11月、20世紀中には不可能と言われていた「高光度青色発光ダイオード(青色LED)」の実用製品化を世界で初めて実現。
94年徳島大学大学院博士号取得。
99年同社を退社し、2000年2月よりカリフォルニア大学サンタバーバラ校・材料物性工学部教授に就任。同年12月、日亜化学工業から青色LED特許に関する企業秘密漏洩の疑いで、ノースカロライナ州東部連邦地方裁判所に訴えられる。これに対して、01年8月、東京地裁に特許権の帰属などを求めて同社を提訴。05年和解。
2014年ノーベル物理学賞受賞。

◆畠山憲司(はたけやま・けんじ)
1954年岡山県生まれ。
中央大学法学部卒業後、通信社、出版社を経て、90年畠山けんじ事務所を設立。著書に『ポケモン・ストーリー上・下』(角川文庫)、『踊るコンテンツ・ビジネスの未来』(小学館)、『クワタとユーミン』(サンマーク出版)、『鹿鳴館を創った男』(河出書房新社)など。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

akira

15
面白かった。 知財の勉強をしていたときによく出てきた青色LED特許の訴訟の裏側。残念ながら日本のマスコミが取り上げたのは、職務発明ということとお金のことばかりだった。 田舎の中小企業が起こした奇跡の発明、青色LED。なぜ、そんな環境で世界的な技術が生まれたのか。中村氏の怒りと執念。 凄まじい勉強量と学ぶことに対する情熱。そして、日本を飛び出し海外で学んだ経験。危機感と情熱は孫正義氏に通じるものを感じた。 「人間しか資源がない日本です。どんぐりの背競べばかりしていたのでは、存在価値はなくなるでしょう」2015/08/31

Ikuto Nagura

3
中村修二の怒りと恨みを、著者がさらに増幅して著した本。企業にサラリーマンが滅私奉公する封建的な雇用関係と、そんなサラリーマンを量産するための大学入試システムをボロクソに批判する。「人間しか資源がない日本です。どんぐりの背比べばかりしていたのでは、存在価値はなくなるでしょう。日本がやってきたようなことは、極端に言うとどこの国でもできるんです。そのことに日本が早く気付かないと、どんどん貧しくなって、取り返しがつかないところまで追い込まれるんじゃないかな」予定される大学入試改革は、それらを変える策に成りうるか。2015/06/05

yk_tani

1
中村修二先生関連の読書その2. 知財訴訟の舞台裏などが赤裸々に書かれていてナルホドとなった。2018/07/27

イバドラ

1
青色ダイオードを発明した中村修二による日本企業の批判本。青色ダイオード発明の秘話などが述べられるのかと思いきや、ひたすら批判が続く内容で少しがっかり。

Riko

0
図書館で借りた2015/10/07

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