海外企業買収 失敗の本質―戦略的アプローチ

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海外企業買収 失敗の本質―戦略的アプローチ

  • 著者名:松本茂【著】
  • 価格 ¥2,574(本体¥2,340)
  • 東洋経済新報社(2014/11発売)
  • ポイント 23pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784492533574

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内容説明

なぜこんなにも失敗するのか?

買収から10年以上経った100億円以上の海外M&A116件を精査。
成功例は9件のみ、売却・撤退に至った案件は約半数の51件。
失敗案件の買収総額は2兆8000億円。

・数多くの失敗例を通じて見えてきた「失敗の本質」を整理して紹介!

失敗例8ケースから、失敗の本質を見極める。

1 時間を買う
2 世界市場占有率を高める
3 相乗効果(シナジー)を生む
4 現地の有能な経営者・技術者を獲得する
5 円高を利用する

こんな5つの利点にご用心。利点に潜む罠がある。

デューディリジェンスやバリュエーション、PMIは
「失敗しないための作業」であって、成功を約束するものではない。

など、思わず考えさせられる指摘が満載。

・日本企業の成功例9ケース、さらに130件以上の買収を実施して成果をあげた
IBMの事例も紹介。成功に共通の要因を見極める!

教訓1 目先の利点でなく利益成長の可能性でディールを評価する
教訓2 10年の時間軸で買収後の戦略を思考する
教訓3 現地で事業を紡ぐ/1つ買収したら、1つ捨てる

・重要なのは、買うときよりも買った後! 買収後の経営ビジョンの大切さがわかる。


【主な内容】
序 章 日本企業は海外M&Aをモノにできるか?

第1部 失敗の本質

第1章 5つの罠:海外M&Aの常識を点検する
第2章 日本企業の戦績:海外M&A116ディールの成否を判定する
第3章 売却、撤退した失敗ディール8ケース
第4章 失敗の本質を突き詰める

第2部 成功への戦い方

第5章 利益成長を実現した成功ディール8ケース
第6章 海外M&Aの手本:「現地企業」IBMの経営からヒントを得る
第7章 成功に向けてなすべきこと

第3部 教訓

終 章 3つの教訓

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

飯田健雄

44
海外M&Aの入門書。買収はつくづく、結婚に似ていると思った。買収前(結婚前)は、お互いの問題点の洗い出し、安易な短期的妥協の回避、協力関係構築の是非、買収後(結婚後)は、結婚式(調印式)の至福感に踊らされず、10年後を考えたウィン・ウィン体制の構築、罠のトンネルが必ずあることへの覚悟、事業(家庭)の運営を相手のみにまかせない。オーバーラップするところが多すぎます。東芝は、海千山千のうわべだけの気品と厚化粧の女性(ウェスティングハウス)に篭絡させられ、理性を失ってしまったんでしょうね。2017/11/16

くりりんワイン漬け

4
50%が失敗というのはまだ楽観的見方である。海外企業などの買収、クロスボーダーにおける買収締結後の失敗は更に多いと聞く。70%を越えるなんてことも言われている。何をもって失敗とするかという議論はあるが、財務管理、通常の中期計画にあわせ、M&A時の中期計画も同じサイクルで見直しをすることが重要なのでしょう。

Tomokazu Hasegawa

2
外からだと上手くいってるように見える会社も実は問題だらけなのに、売られる会社が問題だらけじゃないわけがない。自社の問題をマネージ出来ない会社が他の会社をなんとか出来るわけがない。シンプル。勝利の方程式はないと思うが、失敗から学ぶ事もあると信じたいよね。2020/03/10

Kenji Ogawa

2
ウ〜ン、内容が薄かった。2015/02/13

まるちゃん

1
もう少し深く掘り下げた内容を期待してた。2015/08/30

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