内容説明
予備軍を加え、認知症800万人の時代。
認知症になったら困ると不安に思う人が増え、
認知症の人を抱える家族はこの先どうなるのかと
恐れを抱いているかもしれません。
そんなふうに認知症をことさら不安や恐怖の対象にし、
治療法を追求しようとする限り、そこに希望はありません。
なぜなら、認知症は今のところ根治治療がないからです。
治らない病気であり、誰がいつかかってもおかしくありません。
一部の認知症を除けば、根本的な原因も不明、
遺伝的要因があるかどうかも定かではないのです。
認知症になったらどうしようと不安に思っているあなた、
認知症と診断されたあなた、
認知症の人の家族、友人、知人、介護職のあなたへ。
「ボケたら終り」ではなく「ボケてもいい」と楽しく暮らすために。
幸せな認知症に至る、一歩先の道しるべ。
最初の一歩は、認知症のことをきちんと知ることからです。
認知症は、本人も家族も周りにいる人も、
接し方や対応の仕方で、不幸にも幸せにもなれます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mari
25
重度の認知症になるまで10年~15年かかる。そう思えば全然怖がらなくていいかも。親が認知症になったら、その間を優しく楽しく過ごして行きたい。自分が、もしや?っと思い始めたら、日記をつけて来る日に備えたい。2015/02/02
還暦院erk
8
図書館本。雑誌で紹介されていたので気になって借りて即読了。大きめの活字。目次それぞれが「易しい要約文」になっていて親切。内容もわかりやすかった。老齢の認知症がこれほど緩やかな経過をたどる不治の「病」だとは!病というよりこれそのものが老化つうことか。睡眠寸断・下の世話などの厳しい状況も出てくるから、「少しだけご自分の生活を変えてください」と医者に言われても家族がどこまでこの本の通りにできるかは…難しいのでは?…でも、(今のところ元気な)親との交流を盛んにしたい、と再認識した。2016/08/05
生活相談屋
5
精神科医である上田先生の認知症の方への対応の仕方を書いた本。この先生の大前提は、「認知症は治そうとしないこと」。もう殆どの人は知っていることだが、認知症の原因疾患(主にアルツハイマー病)は現代の医学では治療不能である。アリセプト、レミニール、メマリーと、いくつかある薬はすべて症状を一時的に抑える効果しかない。ではどうするか。この先生は認知症とはうまく付き合っていくしか方法はないと言う。治らないと認めたうえで、それでも幸せに生きていく道を探るしかないと。確かになあ。そう、生きることは病を内包しているのだ。2019/11/11
たいこ
5
知ってることばっか書いてあった。家族が認知症になって困ることって、精神的、時間的な負担以外に金銭的な負担もあると思うけど、そのことについては書いてなかったなー。2015/10/06
kanon
5
上田先生の本は、私のバイブルと言っても過言ではありません!本の帯にあるように、「ボケたら終わり」ではなく、「ボケてもいい」と楽しく暮らせたら、それはとても幸せなことだと思います。 そんな社会を作りたいなぁ2014/11/17
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