ハーレクイン<br> クリスマスの幸せ星

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ハーレクイン
クリスマスの幸せ星

  • ISBN:9784596916136

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内容説明

クリスマスの星は、きっと幸せの星なんだ――
読み応え120%の心に染みいる物語は、C・ケリーの真髄。

1812年――ローラ・オルティスの人生は18歳にして突如、天国から地獄に変わった。名高い会計士だったはずの父親が横領と町の人々への詐欺の罪で捕まったのだ。彼女に対する世間の態度は一変。屋敷も家財道具も奪われたローラに優しい声をかける者はなく、彼女は自身の下着までもが売られる悪夢に打ちひしがれながら、辛辣な蔑みに耐えるほかなかった。そんなローラに手を差し伸べたのは英国軍医トーマス。長身で気高き名医は、すべてを失ったローラを救うため結婚を申し込み……。3世代に渡り、ある一族の奇跡を描いた珠玉作。■ロマンス界で最高権威とも言われるRITA賞を2度受賞し、数いる作家の中でも「もはや別格の存在!」と評されるカーラ・ケリー。そんな彼女の、心の奥底にまで沁みこむクリスマスストーリーをお届けします。本作は、3世代に渡ってある一族を描いた物語。1812年を舞台にした「英国軍医のウエディング」で幕を開けます。王室会計士の父親が詐欺を働いたため、尊敬されていた立場から、一気に街の嫌われ者になってしまったローラ。打ちひしがれるローラを見かねた英国人医師トーマスは“結婚”という形で彼女を救おうとし…。さすが史実に詳しいカーラ・ケリーだけあり、本作には実在した歴史上の人物も出てきますので、そんなところにも要ご注目。訳者のさとうさんも「ほろりと来た」と語るようにひしひしと胸を打ちながらも、随所にユーモアが垣間見える、オススメの1作です。クリスマス独特の神聖な空気感を、どうぞ読みながら肌で感じてみてください。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しいたけ

91
クリスマスに合わせた、3世代に渡る一族の物語。生きる環境は時代によって違う。だが信念と愛が、次の世代の礎となり誇りとなる。3話目のオチについて、読んだ人と語り合い笑い飛ばしたい。2018/12/27

ち~

32
クリスマス時期なので読んでみたが大正解。中編1作と短編2作。クリスマス間近、戦争のため家族と離れて過ごす主人公が職務にあたる中でかけがえのないパートナーを見つける。1作目は捕虜となった軍医トーマスが故郷への想いを募らせながら現地の人々を助けていくのだが、次の2作は彼の娘、孫がそれぞれ主人公となる3世代を描く構成なのも良い。トーマスの患者を分け隔てなく献身的に医療を施す姿は次世代に受け継がれており、まさにクリスマスに読むのにふさわしい、心温まる本だった。3話目のアレはアレだけど、クリスマスだから許しちゃう♡2021/12/13

たまきら

27
この作家さんの描く世界観がすごく好き。今回も素晴らしかった。無私奉仕を誓う軍医・看護婦(当時はね)を主人公とする3作の短編集なんですが、3代にわたる一家の物語にもなっていて、歴史的に興味があるスペイン下のカリフォルニアも登場して興味深かった。また、常に戦争に翻弄される人たちの記録にもなっていて、その部分には胸が痛みます。それでも日々を楽しもうと努力する人たちの姿ににっこり。こうして人は命をつないでいく。そのささやかな美しさは、まさに女性だから生み出せるものだと感じました。もっとこの人の本が読みたいです。2018/10/30

ごへいもち

20
表紙絵、クリスマスカラーにすればいいのに2017/12/11

veri

17
ヒーローが素敵なんだなーいつも。凄く人間的で、誰かに苛ついたり想いが抑えきれなかったりするのに静かで穏やかな魅力に溢れている。(でも情熱的。矛盾しているようだけれど)とてもとても好き。やっぱり短編じゃ勿体無いのです笑この短編全てを長編で読みたい。長編を!長編をください!2014/12/14

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