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内容説明
「むなしい」「どうせ、意味がない」。こんな空気が、いつ頃からか社会を覆うようになってきています。右肩上がりの時代は終わった、と言われる時代背景を考えれば、人が「むなしさ」を感じがちなのは必然かもしれません。しかし、単にそんなムードに流されて生きる力を失ってほしくはありません。自分の中に内在している力に気づき、前向きな希望を見出してほしい。「むなしさ」を感じているときは自分を変えるべき、というサインでもあるのです。「むなしさ」が心に充満したとき、その空虚さに負けないためのヒントをまとめました。
水島広子(みずしまひろこ)1968年、東京生まれ。慶応大学医学部大学院修了。医学博士。「対人関係療法」の日本における第一人者。慶大医学部精神神経科勤務を経て、2000年6月から国会議員として2期5年務める。『「怒り」がスーッと消える本』ほか著書多数。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まあちゃん
18
むなしさの話より興味深かったこと。野党議員としてある法律に「子どもの権利」と入れたかったかが与党議員が反対したとき、「◯◯議員ほど物のわかった方が賛成できないのなら、何か理由があると思います。なぜ賛成できないのかを教えてください」と言ったとのこと。対立構造にしない、目標を共有する、敬意と感謝を示すことによって、人を動かすことができるという。これを手に取ったのは、仕事で自分のがんばりが評価されなくて虚しくなったときだった。最近上司から努力を評価される出来事があった。少しだけど報われたと思った。2015/10/29
RED FOX
17
「むなしさ」を7つに分けた処方箋。途中「そんなんたいしたことないって~幸せじゃん」から「・・・」なレベルまでQ&A方式で様々な虚しさの様々なアドバイスが書かれている。「自分を忘れるくらい他人に与えてみよう」に共感。2017/08/30
魚京童!
14
むなささを分類することで納得した気になれる。ならねーけど。にほんのこういう本って焼き回しが多い。つまりゴミだ。しょうがないよね。柳の下に土壌がいる場合が多いのだから。いない時でも困らない。だって努力してないんだから。当たったらめっけもの。そんなものが多い気がする。2019/01/19
otukisama
4
「むなしさ」を感じる時は、生き方を変える時。他人の評価に左右されず、自分の中にある力を信じ、そちらに目を向けるだけで、虚しさから抜け出すことができる。得ることから与えることへの転換により、自分の内側に潜んでいた力を発揮できる。納得。水島先生の著書は、いつも私に精神的な安定をもたらしてくれる。3か月前より陥っているむなしさより完全に脱出できそう(^^)2018/03/05
Baron
4
むなしさに対しての処方箋が色々書いてある。 月並みだが「他人に与える生き方をする」というのは、かなり空しさに有用ではないだろうか。なぜなら「むなしさ」というのは、自分の期待したとおりの報酬が与えられなかったり、思い通りにならなかったりするときに生まれやすい感情だからだ。 見返りを求めず、あの人がこうしてくれたら、状況がこうなったら、と外的なものに目を向けるのではなく、自分で自分に対し「いい感じ」を得られるよう、一日一つ、なにか自分から与えたりアクションを起こす生き方をしていきたいものである。2017/07/08