ハヤカワ文庫NV<br> スカウト52

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ハヤカワ文庫NV
スカウト52

  • ISBN:9784150413187

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内容説明

沖に浮かぶ小さな島へ、指導員に率いられたボーイスカウトの五人の少年たちがキャンプにやってくる。だが無人だったはずの島に、一人の男が現われる。奇怪なまでに痩せ細ったその男は、異常な食欲に取り憑かれ、食糧ばかりか草や土までを貪り食うが……十四歳の少年たちを襲った恐怖を描く、正統派ホラーの傑作

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

178
お盆にホラー。今年の一冊。予備知識を入れずにうどんを啜りながら読んだ(笑)結構平気。訳のせいかはわからないが、肝心のグロ描写がイマイチ映像で脳内再現しづらく感じる事と、文章の途中で急に視点人物が切り替わるのが気になった。キングのような少年+ホラーが好きな方には面白く読める物語でオススメ。登場人物が少なく、結末まで一本道で意外性や捻りがないが、分かっていても引き込まれる『何か』は確かにあると思う。600ページ近い分量を、この少数の人物で中弛みせず楽しく読めたのはすごい事。映画化して欲しい。2016/08/17

HANA

57
孤島でキャンプするボーイスカウトの面々、そこへ現れたのは飢えた男。という事で奇人によるパニックホラー的なものを想像しつつ読み始めたわけであるが、これがいい方向に予想を裏切られる出来であった。登場人物が少ない事も当初は不安材料であったが、各個人の掘り下げが半端ないのでむしろ十分。むしろホラーの原因よりは、そちらのほうに主眼が置かれている感じかな。当初は理性的だった少年たちの様子が……という部分からは、ホラーというより以前読んだある本を思い出さされる出来。島内の様子から後味の悪いラストまで、面白く読めました。2017/06/23

白のヒメ

52
「禿を直す」「若返り」「ダイエット」この三つの薬が発見されればノーベル賞ものという話は聞く。そして腸内に虫がいる人は太らないなどという噂も。こういう話もまるきり荒唐無稽ではなくてあり得るかもしれないと、エグイ表現は半目になって読み進めた(半目になっても読んでる文字数は同じ)けれど、きっついわー。回虫の表現には虫唾が走る。自分の全身が痒くなるような気さえする。こんなんを読んでいる自分は変質者なのではとさえ思ったり。色んな意味で強烈だった。後書きの作者のSキングへの言葉で後味が少し良くなったかな・・・。2018/01/19

sin

48
逆にノベライズに感じられるほど映像化意識しすぎな感じ?ショッキングな描写が満載でハラハラ、ドキドキ、しかし早くから正体をあらわにし過ぎて神秘性に乏しいし、せっかくホラーの正体にまさかというアホらしい(褒めてます)理由を考えたのにありがちな○○目的という落ちを持ってきたのはどうよという感じ、でも主人公に少年達を据えたことはなかなかグッド!最強B級ホラーでした。2014/12/02

Panzer Leader

40
孤島にキャンプしに来た52団のベンチャースカウト達を巡る「蠅の王」風味のサバイバル・ホラーなんだけど、切ない青春小説の味もあり。一人ひとりを掘り下げて描いているので、登場人物たちに感情移入しやすい(除く1名)。ギトギトのラーメン食べながら読んでいたらちょっとウッとなりました。良い子は食事しながら読んではいけません。あと昆虫苦手の人にはお勧めできません。2017/04/05

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