ちくま新書<br> 古代インドの思想 ――自然・文明・宗教

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ちくま新書
古代インドの思想 ――自然・文明・宗教

  • 著者名:山下博司【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 筑摩書房(2014/11発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480068026

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内容説明

最大の民主主義国家であり、多様な民族・言語・宗教の坩堝であるインドをまとめる価値観とは何か。緻密な哲学思想や洗練された文学理論など、高度に発達した「知の体系」は、いかに生まれたか。厳しくも豊かな自然環境がインド人に与えた影響とは。外の世界から多くを受け入れながら矛盾なく深化・発展させることで、独自の文化や思想を生み出し、世界中に波及させてきた。ヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教……。すべてを包み込むモザイク国家「インド」の源流を古代世界に探る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

42
インド哲学でも復習しようかと手に取った一冊だが、いい意味で予想を裏切られた。タイトルからは古代インド思想の教理を解説したもののように思えるが、思想ばかりかインドの歴史を風土から読み解いたものであった。インドの地理天候から始まり、それがインダス文明、アーリア人の東漸へと与えた影響話は進む。ヴェーダやウパニシャッドへと与えた影響、そして仏教と雨。こういう視点から古代インドを読み解いたものは始めて読んだのでどの頁を読んでも刺激的であった。ただ思想自体は見えにくいので、それを予習してからの方がよくわかると思う。2014/12/11

ともとも

29
ちょっとした難解さを感じながらも、インドの気候や地理があって、 歴史や文化、思想があるのかもしれないという ことを自分なりに考えてしまいました。 いろいろとなるほどなぁ~と思いながらも、距離や時空を超えた、不可思議な感覚に 囚われながらも、インドの魅力とその奥深さが痛感できる1冊でした。2016/12/02

吟遊

15
良書。「環境決定論」ではないよ、もうちょっとマイルドだよ、とまえがきで述べている通り、マイルド。だが、そもそも「思想が自然環境の影響を受ける」という分析自体が後半の一部にすぎず、全体としては地理と考古学、インダスからの歴史といったインド概説として新しい本、として楽しめる。2018/02/07

スズコ(梵我一如、一なる生命)

12
風土、自然、気候とそこに基づく精神、哲学の関係についてずっと興味を持っていました。特に東洋、その源泉インドについては。そんなことが書かれているとは全く考えずに、単純に古代好きのため手に取りましたが、自分のまさに知りたがっていたことをズバリ書かれていて、またそういう学問分野があることを知れたて凄く嬉しい。和辻哲郎さんの本も是非読みたくなった。震災後に興味を持ったと書かれていますが、自然災害と向き合い続けた日本人の精神性も是非論じて欲しいです。近くにいた時に、是非講義を受けたかった。2015/04/25

大道寺

8
思ってたのと違った内容だったけど、それが良かったと思う。よくあるインド思想入門かなーと思ってたのだけど、タイトルの通り、自然がありそして文明がありそして宗教があるという書き方で、自然環境について多くを割いている。インドの風土がどんな思想を育んできたのか。2015/10/01

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