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内容説明
どうやら、十年以上経って話題になっているらしい。じぶんで言うのもおかしいですが、読んだ方によれば「いまの時代が予見されている」そうです。「ぜんぶ、ここに書いてるじゃないか」なんていう声もいただきました。――糸井重里。本書は、発刊から十年を経て、「まるで、予言の書!」と再評価の声が高まっている名著に、書き下ろしの「続・インターネット的」を加筆。もとは、『ほぼ日刊イトイ新聞』を始めた当時の著者が、インターネット登場後の世界について考察したものだが、読む者は、ここ十年間に起きた変化の本質を、十年前のこの本によって知ることになるだろう。また本書で綴られる言葉は、パソコンすらいらない、「消費者」なんていない、自分を他人にするゲーム、寝返り理論、消費のクリエイティブ、妥協の素晴らしさ……など、普遍的価値を持つ。糸井重里の予言的、そして普遍的なメッセージが詰まった一冊である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
232
おもしろかった。もともと書かれたのは2001年とかなり昔で、まだいまほどインターネットが幅広い人々に親しまれていない時代に出版されたものなんだけど、インターネット以前と以後で社会、ビジネス、生き方がどのように変わっていくのかを糸井氏のいままでの経験から語る一冊となっていて、いま読んでもまったく古びた感じはしない。端的に言えば、インターネットは人々をフラット化し、境界をなくすということだろうか。あと、最終的に「正直が最強説」があるのは救われるところ。2018/03/22
yamaneko*
50
インターネットについて、10年前に書かれたとは思えないほど現在にも通用する本。以前は表現の場は限られた不動産だったところが無尽蔵に広がり、情報も入手しやすくなった。結果、〝書き手〟〝読み手〟の階級、知識・教養の幅、業界用語などの縛りがどんどん外れてフラットに。やりたいことがある人は受け身で終わらずに、手を上げて立候補すべし!2015/03/28
おさむ
46
ほぼ日が始まったのは1998年。その3年後に書かれたこの本は見事にネット社会の未来を予言しています。リンク、フラット、シェア、そしてグローバル。今でもほぼ日が続いており、かつ人気のコンテンツであるのは、ネットの本質を早くから理解していた糸井さんの慧眼のおかげかもしれません。そんなわたしもなんだかんだ言いつつ「ほぼ日手帳」のユーザーですし笑。2017/03/07
あふもん
40
「インターネット」のことよりもほんとうに「インターネット的」なことが書いてある本。本人も言っているがなかなか鼻息が荒く感じる糸井さんには珍しい印象の本2017/09/18
まさこ
23
自動車が生活に入り込んで、消費行動や国土計画を変えたモータリゼーションのように、インターネットが世を変える様相を、インターネット的、と表現。役に立つとか稼げるとかではなく、人の繋がり方や生活の速度、仕事の流れ方も変えていく予感。面白い方に転ぶことを期待し歩き始めた糸井氏。リンク、シェア、フラット。世の中その方向。普及品の領域。欲望の貧困。「勢いに価値」の大量消費。 「立候補する」「消費のクリエイティブ」「いばるな生産」「立場の点滅」「多様化困ったは生産側」「作者の幸せ観」などイメージが刺さる言葉もさすが。2020/03/06
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