内容説明
たとえ名もなき愛人でもいい。
顧みられぬ妻でいるよりは……。
許婚の伯爵エイドリアンと結婚したエミリーは、新婚生活への期待に胸を弾ませた。なぜなら、夫は初恋の人だから。ところが、まもなく彼はロンドンに行ったきり戻ってこなくなった。3年の月日が流れたある日、彼の強欲な従弟が屋敷に乗りこんできて、跡継ぎが生まれないなら爵位と所領は我が物になると言われ、彼女は思わず口走った。「私のお腹には、伯爵の子がいます」かくして一刻も早く子をもうける必要に迫られた彼女は、歓迎されないことを承知でロンドンへ向かった。だがそこにいた夫はほぼ視力を失い、彼女が妻だとは気づかなかった!エミリーは考えた。夫の愛を取り戻すには、このまま正体を隠して……。■『シンデレラと不機嫌な公爵』で華々しい日本デビューを飾った
クリスティン・メリル。今後の活躍が大いに期待される彼女が次に
お届けするのは、夫に献身的な愛を捧げる伯爵夫人の物語です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キッチンタイマー
7
盲目になったことを隠して疎遠にされた妻が跡取りを作るべく上京して妻とわからぬ夫と愛人関係を作るという物語。この話の肝は秘書のヘンドリクスであって次点が妻、色男の夫はコテンコテンに妻にやっつけられるね。当たり前。物凄くいい奴ヘンドリクス。2014/12/13
akiyuki_1717
4
ヒロインは幼い頃から恋していた許嫁のヒーローと結婚したが、早々に夫はロンドンに移り三年もほったらかしにされていた為、夫を取り戻すべく強硬手段に出るお話。まぁヒストリカルだから、ヒーローは当たり前に浮気してるし、ヒロインとも関係を持っても、妻には一応義理立てた発言はしてるんだけど、納得できない。そこまで思ってたなら、結婚する前に事実を話すべきだったよね。まぁそれだとこの展開には進まないんだけど、いろんなところでちょっと無理があったように感じて、最後にヒロインにメロメロになるところだけが救いだった。2014/11/01
ぽこ
3
あんまりロマンスっぽくなかった。ヒーロー自立の物語だった。2015/03/31
なこ
1
★★☆☆☆2014/10/31