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内容説明
2014年8月に朝日新聞が「従軍慰安婦報道」の誤報を認めました。32年もの歳月にわたって国内外に大きな誤解を与え、外交の支障ともなった一連の報道でした。しかしこの間、文藝春秋の各雑誌には、一貫して朝日報道に疑義を呈し続けた言論人たちがいました。新書には塩野七生、上坂冬子、伊藤桂一、保阪正康、秦郁彦、櫻井よしこ、猪瀬直樹ら9人の論文など11本を収録。そして問題を追及しつづけた西岡力による書き下ろし論文も加わりました。なぜ問題はここまでこじれたのか。今こそ「慰安婦問題」の本質を再考する時です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばしこ♪
5
従軍慰安婦問題の真偽は自分には分からない。でも、安倍総理がとった不可逆的な解決には賛成する。70年も昔のこと、これからの世代の子供達までに謝罪させるようなことはしてはならない。歴史から目を背けてはならない。でも、背負わなくていい。同じ過ちを繰り返さぬよう、認知してくれればこの上なし。とにかく、朝日新聞の罪は大きい。2017/11/21
マーク
3
最新作と思い購入したが、過去の文章が殆ど。最後の三編のみ有用。2014/11/18
Shanla
3
題名の印象とは異なり、ほとんどは過去記事の採録なので、全体としては朝日糾弾論調はそう強くありません。この問題がここまで膨れ上がった要因は、吉田清治証言を含む朝日の報道ももちろんありますが、それ以上に宮沢政権時代の日本政府の対応が甘かったことが大きいのだと理解できます。発端から現在に至るまで、事実に基づく検証より政治力学や感情論のほうが、問題を動かす主要因になっているので、理性で説得を呼びかけるのは、今後も有効ではないのかと思えてきます。また欧州を敵に回すな、という塩野氏の指摘にはどきりとさせられます。2014/10/31
田山河雄
2
文芸春秋編と云うが、実質の中身は西岡力氏の論文がピカイチだ。「朝日は九月十一日になってやっと社長の会見を開いた……、植村記事についてはきちんと質問に答えず捏造を認めなかった。 植村記事を捏造と認めると、朝日に与えるダメージが大きすぎるので最後まで守るかわりに、吉田記事の取り消しを行って余の関心をそちらに向けて逃げ切ろうと云う作戦かも知れない。朝日を逃がしてはならない。その意味で『従軍慰安婦 朝日新聞VS文芸春秋』の戦いは終わっていない。いや、遂に最後の山場を迎えたと言える。本書はその中間報告である……」2015/02/10
ナナメ
1
産経新聞の希代の大スクープの概要が、十数年前に論じられていたことに驚きました。私の好きな論説員や作家がおり、過去の論説には興味深くもあり、現在の意見と少し違うところに面白みが得られました。2014/11/21