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内容説明
1997年の神戸連続児童殺傷事件、2000年の「17歳の犯罪」など、アスペルガー症候群という鑑定結果や診断が下された少年凶悪犯罪は数多い。では、アスペルガー症候群の特性と犯罪に関係はあるのか? 現在まで積み重ねられてきた科学的知見に基づきこの難題に答え、加害者・被害者を生まないための情報共有の必要性を説く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
依原撫子
22
一年ほど前にアスペルガー当事者となったことや最近のここに挙げられている方が話題になったこともあって読んでみることに。私はその頃に別の診断を受けて療育を少しの間受けていたので、確かになーと思うこともありました。ただ成年になってからアスペルガー当事者となったからか、そうなのかなあと疑問なところもあったりしたので、全部が全員そうとも限らないと思いますし、下手すれば理解不能のいい口実として利用されてしまうのではないかと思ったのも事実です。それでも応じた対応がなされる社会になって欲しいと思います。2015/07/01
澤水月
19
90年代に海外猟奇もの読んでた身としては日本はDSMと違う尺度で福祉に繋げる事実にまず衝撃。また躾など「なる」ものでなく「生まれる」ので、幼児期に確定診断し暴力親和性低めるべき、加害被害双方の悲劇を現実に無くすのは皆の幸福、もちろん差別になってはならぬと繰り返す姿勢に好感。しかし3〜6歳、養育者聞き取りせねば確定できず酒鬼薔薇時はまだ浸透してない新概念とは…(巷に溢れる診断がついた大人たちはなんなんだ?ちなみに自分は全項目当てはまったが両親他界で闇の中だ)。エビデンス開示で数字多く読みやすくはない2015/01/26
ひろか
11
けっこうあっさり読めた。挑戦的なテーマを、科学的に分析。関連する文献をほぼ網羅しているとのこと。あとがきの診断とは、の章は、専門家、非専門家に向けた、ある意味挑戦的なメッセージだ。2014/11/12
ひじり☆
10
重罰化が原因を無くすための効果という視点では全くないとあったが、だから治療といってもその効果も明確ではなく再犯率も低くないという状況で単純に重罰化を否定するのもいかがと思った。偏見は良くないが理解を深める事で支援や解決法も模索して行く必要を訴えているのには共感する。クラスの半分が支援が必要なのに、担任は一人という状況が実際今現場で起きているから…2017/03/06
ナナシ
5
【p133 特別支援教育は、親と子どもが通える学校や学級を選択できるという利点はあるが、一方で、学校や教育委員会側が適切だと思う教育機関に子どもを移動させることができない制度でもある。】アスペルガーの入門として分かりやすい。何事も、対処のために必要なのは責任探しではなく、落ち着いた分析だ。2015/06/29
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