内容説明
「9条」も「日米同盟」も現場では役に立たない! 国連PKO上級幹部としてアフガニスタンなど紛争地の武装解除を指揮した著者による、フラットに考える「1冊でまるわかりの集団的自衛権入門」の本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あちゃくん
93
国連で数々の紛争処理の現場を経験した伊勢崎さんが、国際紛争の現場や日本の外交政策、集団的自衛権について書いた本です。印象論ではなく、具体的事実に基づいて国際社会における日本のあるべき姿を考えなければと強く思いました。国民一人一人が外交を知るためにこの本を多くの人に読んでもらいたいし、伊勢崎さんとは異なる立場で国際社会の最前線で働いている人の話も聞いてみたいですね。2015/11/05
kinkin
48
集団的自衛権・・・・はっきりと全容がわからない。少しでも知りたくこの本を読んだ。 かなり前から取り沙汰されていたらしい。このはっきりしないものを国民がはっきりと理解しないままでいいのだろうか。国会議員もほんとうにこの内容を理解しているのだろうか。国民の代表であるからには知らずに済ませられる事ではないと思う。 ヤジをとばしたり居眠りしている議員のいる国が、積極的平和なんて・・・ 2015/06/19
活字スキー
23
現実の、命のやり取りの最前線で“紛争屋”として活動してきた著者の言葉が重く響く。そして改めて、現実の底知れぬ厳しさと恐ろしさに戦慄し、日本人の世間知らずさと外交下手さにうっかり絶望して死にたくなったが……軍隊のようで軍隊でなく、いまだ一人の敵も殺した事のない自衛隊を有する日本だからこそ果たせる役割があるという解説に一筋の光明を見た思いがした。周辺諸国との懸案に“ソフトボーダー”という可能性がある。いや、それ以外に平和的な未来を描けるだろうか?勇ましい自称“現実主義者”にも読んでほしい名著。2015/08/06
リキヨシオ
23
実は報道側の人間も理解している人は少ない、と聞いたことがある。この本は入門編で、とても勉強になった!そもそも国連に加盟するすべて国には個別自衛権と集団的自衛権が存在して、日本が問題にしているのは集団的自衛権の「行使の容認」で、憲法9条の存在によって行使できない状態をどうするかで議論されている。難しいのは集団的自衛権の専守防衛がハッキリしない点とアメリカありきで話が進んでいる点。この作品では過去に他国が権利を行使した例(アフガン、湾岸、イラク戦争)を挙げている所。正直このまま容認されると…怖いと思った。2015/02/06
安国寺@灯れ松明の火
21
ある研究者は、アフリカで出会った少年兵に武器を取るようになった経緯を尋ねたところ、「家族を殺されたからだ」と烈しい憎悪の表情で返され、暴力は「愛」の究極の表現でもあるのだと思い知ったといいます。世界各地の紛争に関わってきた著者が、核兵器を超える真の大量破壊兵器は人間の「熱狂」であると本書の最後で断言しているのも、根は同じではないかと思います。自分や家族が安全に暮らせるようにという平和への願いが他国への恐怖で歪められたとき、いかに人は豹変するか。それを想像できなくなるのが、本当の平和ボケでしょう。2015/11/14
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