ラズベリーブックス<br> レディの告白は嵐を招いて

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ラズベリーブックス
レディの告白は嵐を招いて

  • ISBN:9784801900400

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内容説明

マティルダは両親の死後、伯父に引き取られたが、社交界デビューも、小説を読むことすら許されないまま、27歳になった。そんな自由のない生活から逃げ出す資金のため、彼女はひそかに『シェリの告白』という小説を書き、それが大評判となっていた。ある日、伯父の亡き息子トビーの遺品を軍隊で一緒だった、エドワードという男性が届けに来る。トビーのこと、オースティンの小説のことなどを話す内に彼の優しさとユーモアが、窮屈な生活で凍っていたマティルダの心を溶かしてゆく。そんな中、郵便馬車が川に落ち、回収された郵便物が屋敷に届けられたせいで、例の小説を伯父が目にしてしまう。水に浸かっていたため差出人はわからなかったが、伯父は罪深い人間は村から追い出すと宣言。なりゆきでエドワードが“シェリ”を見つけ出すと約束する。まさか、地味でおとなしいマティルダが作者とは夢にも思わず……。それを知ったマティルダは名乗り出ないと彼をだましていることになると悩むが、その間にもふたりの距離はどんどん縮まって……。マティルダのふたつの“告白”の結末は?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tona

5
自立して生きるため、後見人である叔父から隠れて官能小説を書くヒロイン。サラ・ウォーターズのあの作品を思い出さずにはいられませんが、往々として英雄として描かれることが多い軍人をワーテルローから逃げ帰り男性性を喪失してしまった傷ついた存在として登場させているところも面白かったです。2016/09/02

キッチンタイマー

5
なあんとなく読んだ感じ。煮牛肉煮キャベツ、もちろん煮汁は捨てるんだよね?ゴムのような卵。暖炉の火をケチってる。マゾみたいな女性蔑視の宗教本を朗読する。旅先にそれだけは避けたいリストかも。ああ、イギリス旅行。2015/02/08

まめもち

1
自立資金を稼ぐため官能小説を執筆するヒロイン。初夜のシーンにリアリティをもたせるために実地取材を敢行するたくましさ。白羽の矢を立てたのが戦死したいとこの友人のヒーロー。ケチで冷たい伯父伯母と違い、美味しいジンジャーブレット差し入れてくれる。しょっちゅう登場するからものすっごく食べたくなった。正体を隠して、ヒーローの求婚を断るけど、2人のやりとりを小説に書いちゃうもんだからあっさりバレちゃう。秘め事を書かれたら怒るの当然。なのにちゃんと追いかける。思ったように行動するヒロインにできたヒーローの組み合わせ。2016/11/16

さんべりい

1
2015/05/03

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