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内容説明
表情を少しあらためて家康は言った。「憚りながら、徳川家には、いざとなれば、水火を厭わぬ五百ほどの勇士がおります。これが、わが家の宝といえば宝かと……」秀吉の表情は曇った――終生、豊臣秀吉が羨んだ徳川家康の家臣団。その筆頭ともいえるのが「徳川四天王」である。家康に采配を教えた酒井忠次、武勇で戦局を一変させた本多忠勝と榊原康政、そして、赤備えを率いた井伊直政……。本書は、そんな名臣たちの知略と武勇のほどを、新解釈を交えて活写した力作長編である。はたして四天王は、今川家に翻弄された草創期、強敵・武田家との死闘、信長・秀吉政権下の苦境、そして天下分け目の関ヶ原に至るまで、いかに家康を支えたのか……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たみ
16
酒井忠次・本多忠勝・榊原康政・井伊直政の4人の物語、家康に仕え始めた頃からそれぞれ亡くなるまで。けっこう固めな印象、小説を読んでいるのか説明文を読んでいるのか時々わからなくなったりもしましたが、直政さんが出て来たあたりで引きこまれました。4人の個性たっぷりで楽しかった~! 秀吉の人たらしっぷり怖~っ! 三方ケ原て「みかたがはら」て読むのね、「さんぽうがはら」だと思ってたなんてことああありませんよ…2016/07/07
シン
11
徳川四天王について初めて読み、信長、秀吉と異なり、忠誠心あふれる部下がいたからこそ300年に渡る長い治世を治められたのだと思います。家康にも数多くの影響を与えたことでしょう。今回他に案件を抱え、読むのに時間がかかりましたか、三河時代の徳川創早期のことには興味があるので、他の作品も読んでみたいと思います。2015/06/15
綱成
10
忠次、忠勝、康政、直政の4名が主役、4人を一冊にまとめるのは、難しいと思いましたが、全体感は十分です。ただ、一人一人の人物像を描くには物足りない感じがあります。それでも直政のまっすぐな性格や、忠次の才、忠勝と康政の友情など読み応えはあります。2015/02/27
スー
4
徳川家康の幼い頃から支えてきた四天王と家臣団の苦難の歴史家康は人質になり、いつか家康を迎え独立する日を夢見て奮闘する。ようやく独立しても織田家の為に盾となり、多くの犠牲を出しながら突き進んでいく。この中で家康と家臣の団結力が育まれいった。やっと安心出来るようになるころに忠次が亡くなってしまった。天下を取るには運と沢山の人の支えが必要だったのだろう。2015/05/17
ペロ
4
四人の活躍が史実に沿って淡々と描かれている。四人が頭のなかでごちゃごちゃになっていたので、やっと判別できるようになった2014/12/17