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内容説明
日本では、子どもが発達障害と診断された親は「原因不明で治療法はない」と宣告される。一方、世界的には、遺伝子研究の立場から発症原因の探求が続いている。その結果、近年、遺伝子の微小な変異である遺伝子多型と有害な環境汚染物質とが相乗的に作用していることが分かってきた。遺伝子を調べ、体内に蓄積した有害物質をデトックスし、必要なビタミンを投与することで、さまざまな症状は改善する――。臨床現場で成果を上げる医師が解説する、発症のしくみと、革命的治療法。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よちよち
10
図書館本。発達障害の原因は、遺伝子と環境汚染物質の相乗作用とし、それらに応じた「治療」を施している。発達障害に悩んでいる方には、革新的光明となることだろう。この治療ができる機関が広がることを切に願う。著者が、この本を上梓した目的は「情報の非対称性」を啓発することにもあった。私も「この高度情報化時代にあって、必要な情報の入手が困難なこと」を感じていただけに、共感することが多かった。2015/01/06
みのにゃー
9
発達障害とは生まれ持っての障害だと認識しておりました。これが本当なら救われる人がたくさんいるでしょう。日本でも研究が進むといい。簡単には治療できないかもしれないけど、一生のことだから。地産地消はとても大切なのではないかと思いました。2016/03/15
pom
5
デトックスで薄皮を剥ぐように改善するそう。ネットが発達しどんな情報でも手に入ると思ったら大間違いだって。ほう2017/05/14
のりきよ
4
これまで日本では発達障害は治らない障害とされてきたが、実は海外では神経生物学的な観点からみた治療法が多くの人たちによって提唱されてきたという現状を知り、日本との情報格差に驚いた。そして、そういった海外の研究成果を日本に紹介した著者の功績は大きいと思う。だが、本書の最後のほうで大人の発達障害について少し言及するまでは終始一貫して「子どもたちが~、子どもたちが~」というふうに幼い子供の当事者の症例だけに絞って原因や治療法を解説しているところが何だか不満だった。発達障害は既に社会に出てる大人の方が深刻なのに。2016/07/07
千利体
2
20140930 治すより原因の追求が多かった印象 発達障害も状況を分析し、原因を見つけ、対策を考えることが出来るのは新たな発見だった 発達障害の分野でも世界から取り残されていることも印象的2024/03/03