内容説明
部室で目覚めると、8年間の記憶が失われ高校時代に逆戻り。あたしを先生と呼ぶ生徒のおかげで、母校で教師をしているらしいことは分かった。しかも親友の実綺は高2の文化祭直前に亡くなっているなんて――。二人で演劇部として『眼鏡屋は消えた』を上演させるべく盛り上がっていたのに何が原因で? 今年の文化祭で念願の『眼鏡屋は消えた』を実演させるため、あたしは事件の真相を探ることを頼んだ。もっとも苦手とする、イケメンの同級生・戸川涼介に。青春時代の甘く切ない事件を、ハイテンションの筆致で綴る、第21回鮎川哲也賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
47
コメディ・タッチで、軽い小説だと思ったら大間違い。他ならぬ鮎川哲也賞ですから。論理とアリバイ検討など、鮎川ファンならハマってしまうことうけあい。学園ミステリとしても飛躍しすぎない範囲で、よくここまで凝って練ったものだと感心。記憶喪失は、過去をつい先日のように蘇らせるのに使える最良の設定ですね。探偵役を戸川君にした理由もまた、よく考えられています!2018/03/10
ヒロユキ
25
本編主人公である依頼人、探偵、事件を彩る関係者たち全てを疑う必要があるシチュエーション。好き嫌いは別れるだろうけど勢いのある文章と相まって個人的に掴みは良かった。それだけに予想通りのオチでちょっと惜しいかな。結果的に意外性はなかったけど、関係者たちの複雑に絡み合う証言を紐解く論理はなかなか読みごたえがあった。2014/11/21
Tsukamo
15
キャラクターや謎の設定は面白く、コメディタッチの仕上がりも楽しく読めたけど、同じことを何度も繰り返す台詞が幾つかあったので少しくどく感じました。その部分を削るともっとスッキリして読みやすくなると思います。2015/05/27
もち
15
「僕らは思い出を作るために生きてるんじゃない」◆痛む頭をさすりながら起き上がる。そこは、8年後の教室だった――。頭部を殴打され、8年分の記憶を失ってしまった千絵。17歳だった自分と今の自分、追憶と思惑と嘘と死が、禁止された演劇を中心に交差する。■鮎川哲也賞受賞作。二件の転落に一件の傷害と、扱われる事件自体は小粒だ。それでも、解決までノンストップで繰り出される推理と、ユーモアたっぷりの文体の合わせ技で最後まで押し切ってくれる。2015/03/23
練りようかん
11
意識が戻ると高校生だった自分は教師になっていた。過去と現在が似た状況なのがさらに混乱を誘いユニークな出だしだ。自殺で片付けられた二つの死は、違和感を抱かせるポイントが沢山。元同級生と真相を調べるのだが、記憶喪失を隠したままなので、会話が微妙に噛み合わないハラハラ感を楽しめた。初出は2011年だがコメディタッチな女性主人公視点は90年代の印象を受ける、作品内では年号を明記しておらず実際どうなんだという謎も気になった。怪しいと思う人物に変更はないまま解決編へ。真相がわかっても戻ってしまう関係がイタかった。2024/09/14
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