内容説明
未知の動植物が繁栄する、地球とそっくりの惑星が発見され数十年。「エデン」と名づけられたその惑星を探査するため、個人用多目的補助システム「Ｅ３ギア」が開発され、それを操るエクスプローラーと呼ばれる開拓者を育成するための学校が設立された。そのひとつＥ３スクール東京校では、新入生のためにエキシビジョンとしてギア・アスレティックが開催されていた。たったふたりのドラゴン・ギルドからは部長の工藤鑑真ではなく、二回生の如月舞羅が出場する。かつて「空中戦の女王」と名を馳せた舞羅に、いきなり挑みかかる新入生が現れ──。 新時代の少年少女たちがつどい競い合う学園アーマードバトル開戦！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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9
さすがヒロインのキャラはおもしろい。他の要素はおいておいても、これだけで十分いける。肝心のパワードスーツ関連は、前半は主人公機の特性が分かりにくいので、「んな失敗コンセプトの旧式機、乗り換えれば？」としか思わないが後半になって良さがじわじわ分かってくる。スロースターターな展開。それに乗り切れば、しっかり盛り上がりにもついていけるのではないか。主人公がしっかり強いはずなのにあまり俺tsueeeeさせてもらえない控えめな設定は、私は好きだが、あまり一般受けはしないかなあ？ 2014/09/28
死屍発苦
8
意外としっかり設定を作っている。キャラクターも嫌味がなく好感が持てる。主人公の機体も使えないものの、設計思想や運用方法と有用性の理由には納得ができる。そして逆転劇への発想も至極納得できる方法で、かなり地に足付いた物語だったと思う。 とりあえず、主人公の「ロマン」に共感できたのがこの話を気に入った一番の理由かもしれない。2014/09/22
柏葉
5
強化ギアの訓練学校で、器用貧乏なシリーズのギアで戦う主人公の物語。一迅社文庫なのにラブコメ成分はない。後輩のやる気のないぐだぐだ描写が長く続き、やっとやる気を出したと思ったらもう終盤。面白くなってきたところで終了し勿体ない。 一つの言葉であっても人により求めるものが違うという考えには感銘を受けた。作者さんはいい哲学を持っているので、ジュヴナイルかSFを書いたらいいんじゃないかな。2015/07/10
王蠱
5
器用貧乏下剋上。異世界探索用装備としてのパワードスーツが開発された近未来、その技術を磨く学生たち。IS以降パワードスーツものも色々出ているがこれは機体設定がどこまでもしっかりと作り込まれている。メカニズムの作動原理やそのメリット・デメリットなど作者ノリノリで考えたんだろうなぁというのがよく伝わってくる。それが読者に良いか悪いかは別として。全体通して設定説明の部分が地の文・台詞共に多く作品としてのテンポはあまりよくない。状況ごとに切り替えが効く機体、というコンセプトは現実の過酷環境じゃ最優先される特性だろう2014/12/07
こうづき
5
このフリで異世界行かないのかよ！ｗ いや全然まったく問題ないけど！ 作者買いですが大変満足でした。残念系美少女の舞羅ちゃんがかわいすぎてずるい。イラストはすごくいいんだけど表紙で損してない？ 白黒のラスト二枚は良いので、別にメカ描けない人じゃないと思うんだけど、なんか見開きカラーもちょい残念な印象。2014/12/02
