内容説明
尽くし続ける女が鬼になる瞬間。誰にもかえりみられぬ女がほくそ笑む理由。美貌と富に恵まれた貞淑な妻の素顔――社会の狭間で生き抜く女たちは、今日もしたたかに、密やかに闘い続ける。『汝の名』『女神』の明野照葉がスリリングに描く五つの物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らむり
47
女の怖いところと弱いところ。面白かった。2014/10/23
ミュポトワ@猫mode
27
図書館本。サスペンス系…なのか?ジャンルは良くわかりませんが、あれ?って感じ…出版の古い本から読んでますが、これはドロドロの鋭さが足りない…妙に読みにくいし、あれ?澪つくしはうへぇってなるくらいのパンチがあったのに、あれ?路線変更したんですかね?短編集ですが、全話ふ~んって感じ。主人公がすべて女性なので、女性だと違った感想になるのかもって思いますが、最後の話の終わりはなくね?って思います。これで終わり!?って思わず声がでちゃった…澪つくしが、心にかなりえぐい切り込みをしてきたので、なんか拍子抜けでした…2018/11/22
たぬ
23
☆4 女性を主人公にした5編。主人公を筆頭に「うわぁ…」な女ばかりが出てくる「月を撃つ」と「在星邦女」が読んでいて楽しかった。「満願の月」と「宿敵」の読み進みがやや遅れたのは主人公の立場や短所に自分にも当てはまる部分があって、そこにほんの少しだけど苦しさを感じたからかもしれない。こんな生き方、仕事の仕方もあるんだなあという意味では「NOBODY」が興味深い。2024/02/18
リッツ
22
短編集。誰もが自分自身と対話しながら迷い決断し生きている。長年の想いに囚われている姿には呼吸が苦しくなった。心を縛り不自由にさせるのも感情に溺れさせてしまうのも自分自身。厄介なものだと思う。究極はタイトルになっている宿敵。自分からは逃げられない。2021/12/16
アコ
20
5篇収録の短篇集。明野さん3冊め。くどめとも感じる文体含めすごく好きとも言えないのに手にしてしまう作家さんになりつつあるかも。過去を消して生きるためにシンガポールへ逃げるように移住する『在星邦女』が最も読み応えがあった。ひょんなことから遺品整理屋になる女性を描く『NOBODY』が次点。『宿敵』はどういう進み方をするか気になる書き出しだったけども終盤失速という印象。『月を撃つ』『満願の月』も同様で、もっとラストを期待したんだけどなーと。長篇のほうが好きかなあ。2016/08/07
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