山と溪谷社<br> ヤマケイ文庫第十四世マタギ 松橋時幸一代記

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山と溪谷社
ヤマケイ文庫第十四世マタギ 松橋時幸一代記

  • 著者名:甲斐崎圭
  • 価格 ¥1,001(本体¥910)
  • 山と溪谷社(2014/10発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784635047807

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内容説明

自然を相手に生きる人物を描かせたら右に出る者のいない作家・甲斐崎圭の筆が冴える代表作を復刻。
名マタギの一生にみる失われた日本。いま読まれるべき名著。

秋田県内陸部、マタギの里として知られる阿仁の里。
ここには、自然を活用しつつ、調和しながら生きてきた人々の暮らしがあった。
代々マタギとしてこの地で暮らしてきた家系に産まれ、シカリ(マタギの統領)として知られた第十四世マタギ、故・松橋時幸氏の一代記。

絶大な信頼と実績を残した実在のマタギの人生をたどり、失われつつある伝統的な山の民の暮らしを後世に伝え、現代への警鐘も鳴らす、甲斐崎 圭 氏の筆が冴えた秀作。

*本書は、1989年に筑摩書房より刊行され、その後、中公文庫として文庫化されたものの、その後久しく入手できなくなっていた甲斐崎氏の代表作を、ヤマケイ文庫として復刻したものです。
ヤマケイ文庫化に際しては、筑摩書房版を底本として、一部、新たに手を加えました。

甲斐崎 圭 かいざき・けい 1949年、島根県生まれ。
主に自然を相手に生きる人々のルポルタージュを手がける。
著書に『山人たちの賦 山暮らしに人生を賭けた男たちのドラマ』(山と溪谷社)、『海を喰らう山を喰らう 全国「猟師・猟師」食紀行』(日本経済新聞社)、『もうひとつの熊野古道「伊勢路」物語』(創元社)ほか多数あり。

目次

第一章
一 初マタギ
二 比立内
三 アメ流し

第二章
一 水垢離
二 掟
三 初猟

第三章
一 寒マタギ
二 バンドリ
三 二人三脚

第四章
一 雪片飄々
二 日々……

終章
萱草の熊

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

YONDA

14
題名の通り、実在したマタギを主人公に書いた本。かなり期待していたのだが、ちょっと肩透かしを食らった読後感。物語仕立てで書かれているからなのか、ノンフィクションならではの迫ってくる感じがしないのは残念でした。ですが、マタギの矜持を表したこの一節は心に響きました。「山神は労なくして贈り物を授けたわけではない。厳しい自然と闘うことをひきかえにしたのである。」2016/09/21

kobumaki

9
秋田県の十四代マタギ松橋時幸さんの一代記。初回のマタギデビューが16歳、熊を追い出す役なのに未成年だから銃は所持できないのは驚いた。マタギはチームワークを大切にし、獲物もマタギ分配という平等にすること。鹿やムササビも捕ること。梅干しのおにぎりはスッパイ→シッパイ(失敗)になるので持っていけないなど興味深い。時代が変わっても、マタギの自然への敬虔な姿勢がかっこい。最後に、しばらく読み進めないと時代や語句が分からない事が多く、解説があるといいなと何度も思った。2025/12/07

A.T

9
山間の寒冷地の狭い耕作地を耕しながら、夏は川魚漁、冬はウサギ、春先の雪解け前の短い期間のツキノワグマをたおす狩猟を営むマタギの生活が取材されている。季節それぞれの自然の恵みを知恵を駆使しながら得るマタギが、親しみある親戚のおじさんのようなリアリティーで浮かびあがってきます。戦前生まれの松橋さんがそれ以前のマタギ衆から引き継いだ伝統と現代の時代感覚を器用におりまぜて四季を生きます。2016/08/06

to boy

9
戦前から現代にかけて生きたマタギ松崎さんの生涯です。山を生活の場として生きるマタギの生々しい生活がきれいに描写されていました。「人間も自然の一部でしかない」という彼の言葉がしみじみと感じてきました。嬉しかったのは15世が今も活躍しているという事です。2014/10/18

かぶき者

7
秋田でマタギとして生きた松橋時幸氏の半生を綴ったノンフィクション。時代が前後するので読みにくいが、氏に認められ、猟に同行しながらマタギの生き様を読み取ったのだろう。 狩猟だけで生きているわけでなく、家族があり、農業や山菜採り、釣りに馬の世話などまさしく自然と動物と共にあるのがわかった。時代の変化に追われるのは人だけでなく、自然に暮らす熊達も一緒なのだなぁと。ドラマティックではないけれど、無骨に描かれたありのままの姿がよくわかる一冊。2019/05/13

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