講談社現代新書<br> 体の知性を取り戻す

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講談社現代新書
体の知性を取り戻す

  • 著者名:尹雄大【著】
  • 価格 ¥847(本体¥770)
  • 講談社(2014/09発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062882804

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内容説明

小学校入学と同時に覚えた「小さく前へならえ」。それ以来ずっと、私たちは社会が求める「正しい」鋳型に自分の体をあわせてきた。その結果、何が本来の自分なのか、わからなくなっている。自分の体は、自然界最大の謎なのだ。あらかじめ体に装備された力とは何か? どうすればそれを取り戻せるのか? 気鋭のライターが、自らの武術体験から、体に眠っている能力の引き出し方を明かす。(講談社現代新書)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

33
内田樹さんの推薦文につられて購入。心と体の分裂が極端な現代社会。武道を入口に自分の体感で考え、答えを出すのではなく、意味を問うことの大切さを説く哲学書ですね。自分の偏りを教えてくれるのは、体が感じる不快感や怪我。悩んだときは、素朴に自分を眺める。生命の根幹にあるのは「感じること」……色々と心に残るフレーズがありました。2016/09/12

fu

19
そもそも身体感覚を言語化すること自体に無理がある。身体感覚に優れた人は、考えずにそれを行えるのだから、言葉で他人に説明できない。2015/11/14

Sakie

15
再再読。この本が私にとって特別なのは、尹氏が同じ「思考でねじ曲がった身体」から探求を発しているからだ。日常的な話題からより深みへ進めていくどこかに、言葉が切実に響く箇所がある。第3章『型を学ぶとは、「こうすればいい」といった正解を体に当てはめることではない』。正しい形を再現しようとか、先生の言ったとおりにしようとか、それは思考優先の、歪で鈍い動きの繰り返しでしかないのだ。そのループをもう一歩脱することができていない自分に気づくと、また目指す方向が見える。『自分にとっての本当』を探求する。迷った時の常備薬。2018/04/19

ひろ☆

15
甲野善紀に習い、その後、韓氏意拳を学んでいる著者。形にこだわらず、体の赴くままにって感じなんだろうか。意拳、チャレンジしてみたい。2015/05/13

たくのみ

12
「体で覚えろ」は痛みに鈍感に慣らさせることでしかない、「基本が大事」は承認を期待するレベルの低下。今の格闘技の教え方、全面否定の衝撃。後半は「結果を求めるのでなく原因を尋ねる」ことが型(形)を学ぶ意味。柔道、空手、キックボクシング、格闘技の渡り鳥の末にたどり着いたのは韓氏意拳という太極拳の流派。「権力者に尻尾を振るのに練習はいらない」という反権力の姿勢。格闘技を齧っているものとして、大いに刺激になりました。2016/05/10

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