PHP新書<br> まさか発達障害だったなんて - 「困った人」と呼ばれつづけて

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PHP新書
まさか発達障害だったなんて - 「困った人」と呼ばれつづけて

  • ISBN:9784569809489
  • NDC分類:493.7

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内容説明

大人になって発達障害と宣告された本人と、宣告した専門医。もっと早く医者に診せていたら……。本人による幼少期から今日までの独白、それを聞いて病名を下した医師の見立てを紙上で再現した本書は、数ある類書とは一線を画す。幼少期からのさまざまなエピソード、診断の経緯、なぜここまで発達障害は見過ごされてきたのか、そして今後の処方箋。当事者2人が、発達障害の真実を語った。人の話を聞かない、急に感情的になる、約束を守らない――「変わった子」といじめられて育ち、その原因に気づかないまま職場や家庭の「困った人」に。さかもと氏もそうだった。「甘え」だと家族に否認されてきた彼女は、最近、発達障害の専門医である星野氏と出会い、ADHDを合併したアスペルガーと診断された。悩み抜いた者にとって、それは驚きであり福音だった。発達障害は「治せる」。心の病をタブー視する社会の空気を変え、苦しむ人たちの救いとならんことを。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

130
今なら違う道を進ませてやれていたかもしれないなぁ。なんて息子を育てた頃を思い出す。あの頃はまだ発達障害を見極めてくれるドクターは少なかった。大人になって診断されてストンと腑に落ちた事を思い出す。診断されていないだけでもっとたくさんの発達障害を抱えている人は多いと思う。この本ではさかもと未明さんの事だ。TVで初めてコメンテーターとして発言している姿に違和感を持ったのはこれだったのだ。親との関わりは辛すぎる。今の未明さんが幸せで良かった。星野先生の文章も分かりやすいが、現実はまだ厳しいんだなぁ。2017/03/23

美登利

101
さかもとさんの幼少期から47才になって発達障害だと診断されて受け入れるまでの過程が、読んでいて非常に苦しくて、よくぞ生きていてくれたと思った。精神科医の星野先生ご自身も発達障害で機能不全家族に育ち、多くの患者さんを診ていることにも驚いた。今まで読んだ発達障害についての本の中でも一番わかり易く、家庭の実情もこれほど赤裸々に書かれたものはないと感じた。さかもとさんが親の愛を求めながらもお互いに反発しあい、最近悟ったことは私にもよく理解できる。生きやすい環境を作る働き方の提案は受け入れていくべきだと思う。2017/02/20

あゆ

43
まさか発達障害だったなんて これも共感できた。あゆもみんなであそぶのが苦手だったな。ADHDの症状のリストがあったけどほとんど当てはまってる。さかもと未明さんの過去がすごすぎてちょっと泣いちゃった。2021/08/29

ぼんくら

39
2014年刊。発達障害であるさかもとさんと、主治医の星野さんが交互に綴る。さかもとさんの部分だけ読んでいると、しっかりしていて障害があるようには見えないが、星野さんの記述から、その困ったぶりが伝わってくる。これだけの文章が書けて、自分や家族や周りの人のこともわかっているように見えるのに、実際にはダメなんですね・・・。2016/01/28

さおり

34
大人になってから発達障害の診断を受けたさかもと未明さんが振り返る半生と、専門医でさかもとさんの主治医である星野さんの解説。交互に進みます。なかなか大変な人生を歩まれてきたさかもとさんパートは、読んでてちょっと辛くなります。星野さんパートでは、コンサータとリタリンのことが書いてあるところがちょっと参考になりました。っていうか私、さかもと未明さんてYMOの教授の娘と思ってた。よくわからない勘違い。2018/11/29

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