内容説明
激動の幕末、身命を賭して日本を変えようとした吉田松陰と、その大和魂を受け継いだ松下村塾の志士たち…。彼らは何を思い、いかにして戦い、そして散っていったのか。文政13年(1830)の吉田松陰の誕生から明治9年(1876)の松下村塾の志士・前原一誠らによって起こされた萩の乱まで、松陰、高杉、久坂、妹・文らの知られざる人生の軌跡を、エピソードをふんだんに取り入れた100話を通して辿る。松陰の少年時代、諸国遊学、海外渡航の失敗、高杉晋作・久坂玄瑞・吉田稔麿・入江九一らの入塾、文の結婚、松下村塾での出来事、松陰の死、イギリス公使館焼き討ち、禁門の変、高杉の功山寺挙兵、戊辰戦争など、吉田松陰と松下村塾の志士たちの世界がわかる一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スズツキ
7
新書と雑誌記事やムックをいくつか読んだけど、一番網羅的に松陰がわかるのはこの本でした。後に松陰に心酔し、妹と結婚した久坂玄瑞の最初の書簡バトルが面白い。反抗的な青年で強硬な攘夷論者の玄瑞に対して「君を口だけの男と思って悪かった。そこまで言うなら今すぐ外国人を切り捨ててくれ。僕はここで見てるよ」。何も言い返せなかった玄瑞は翌年、松下村塾に入門する。松陰の得意げになって言わなくてもいいことを言った結果、処刑されたというエピソードは最期に見せた数少ない人間らしいエピソード。2014/11/04
niwanoagata
4
100の項目に分けた小説で1つ1つの話が短いため読みやすかった。
いっちょらるれ~
4
花燃ゆの予習として読んでみました。おかげで第1話はバッチリ(^^)吉田松陰関係の本は初めてで、ここからさらに読み進められれば と思います。2015/01/09
あきこ
4
吉田松陰については色んなところで読んだり聞いたりしていたが、じっくりと向き合っていなかった。松陰は秀才であるばかりでなく、思い込むととことん突き詰めずにはいられない情熱の人だ。また、教え子の良いところを見出し、一人ひとりを大切に指導していたことは、彼亡き後も歴史を動かしていたといえるだろう。天才とキチガイは紙一重、そんな言葉を思い出してしまったが、もし、安政の大獄で死罪にならなければ、その後維新にむかってどのようなことを考え、行動したのだろう。 すごい人がいたものだ。2014/10/22
takuchan
2
松蔭という人は、日本人のなかで最も早い時期に攘夷を唱えるようになった先駆者ともいえるのに、むしろ後進の攘夷論者よりも進んだ考え方を持っていた。/ 100項目にエピソードがまとめられている。文章が平易で読みやすいため、松蔭初心者におすすめしたい。2015/03/21
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