内容説明
負債総額2兆3221億円。破綻したJALには多額の公的資金が投入され、「見せかけの再建劇」が演出された。その間公正な競争は歪められ、結局日本の空の国際競争力は低下するばかり。稲盛和夫CEOの経営手腕を手放しで賛美するだけでは、問題の本質を見抜けない! 世間の常識を覆す、告発のドキュメント。今、待望の文庫化!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
きたぴー
16
青山透子氏「日航123便 墜落の新事実」を図書館で借りた時、隣の本書も手に取る。航空業界には知見がなくJAL再生の物語も良く知らなかったので、古い本ではあるがその舞台裏を学べて面白かった。国土交通省航空局や財務省が国民利益ではなく省庁権益のために動いていること、JALがズブズブの税金投入で再生したことが良くわかった。民主党政権はパフォーマンスが悪目立ちし国益に結び付かない事業仕訳など「もう勘弁。2度と嫌だ」と思っていたが、前原氏は結構勉強して頑張っていたと見直した。まぁ稲盛氏には頭が上がらなかった訳だが。2024/11/16
リキヨシオ
11
ニュースではぼんやり聞いていただけだったけど、民主党の政権下も重なってこんな事が起こっていたなんて!と驚きました。巨大すぎる組織はこのまま悪化するのが判っていてもすでに遅し!管理と修正ができなんのだと思いました。2014/12/23
エリナ松岡
8
『ユニクロ帝国の光と影』に似た、告発本の類と思わせるタイトルとカバーなんですが、暴露ともいえず、特定のグループを攻撃するわけでもなく(まんべんなく皮肉る感じ)、情報量も多くなかなか面白いです。ノンフィクションのはずなんですが小説のように面白いので、創作部分がどの程度あるかの方が気になってしまいました。「文庫版あとがき」では近況(2014年8月時点)を十数ページ割いて解説してくれていてとてもありがたいです。2015/12/25
piro
5
内容からするとタイトルはちょっと違和感ありですが、JALの破綻・再生の裏側について、偏った視点ではなく、事実に基づき客観的に語られていて読みごたえがありました。想像はしていましたが、政・官・民それぞれの思惑が絡み合い、激しい争いが繰り広げられたことがよくわかります。文庫版あとがきでその後の情勢(2014年時点)がフォローされているのも良いのですが、そこから更に状況が変わっているので続編が欲しいところです。2016/06/28
かぶき者
5
様々な視点から日航の破綻、そして再生へ動く政官財の動きを記録したノンフィクション。 経済にも政治にも明るくないし、難しい融資手法なども出てきますが、なにしろつい最近の出来事を、現役官僚、政治家などの実名を挙げ、裏舞台がどうであったかを描いてあるため、非常に迫力がある。そしてなによりすばらしいのが、視点に偏りがなく、あくまで事実を客観的に書いてあること。国益を守るという旗印の下、それぞれの権益のひっぱり合い、主導する立場である政権の交代と、民主党の未熟。冨山和彦氏はさぞかし悔しかったのではないか。2015/02/11
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