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内容説明
些細なからだの不調が「病気」と診断され、やがて本当に病気になってしまう――このような理不尽な事態は、なぜ起きるのか。それは、人々が「正常であらねばならない」と強迫的に思い込む「正常病」にかかっているからだ。過剰な医療が甚大な被害をもたらした子宮頚がんワクチン、恣意的な診断や投薬が症状を悪化させる精神科医療など、さまざまな分野で、いかに病がつくり出されているかを検証。そしてその背景にある近代の管理思想、現代の社会システムの病理を問い直す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Junko M
2
短大の医療関係の授業をしていますが、この本を取り上げました。 正常病という考え方は、なんにおいても言えることですね。子宮けいがんワクチンの話も、怒りを感じます。 医療は社会学だ!という著者に、心底賛成します。医師や科学者は職人だから、私を含めて、もっと社会学という広い視野を学ばないとなって 超まじめに読んじゃいました。2015/07/16
simi
2
医療は成長産業。年間1兆円以上で増加していくことが約束されてるなんて最強。女性が輝かなくても、地方が衰退してもこれだけは成長していくには、頑張って新製品を開発していくしかない。無病症候群など大変な難病と定義すれば。どこも悪くない?そりゃ大変だ。すぐ処置しなきゃ。死者以外に完結した存在はないのだからどこかおかしなとこのない人はいないだろう。自分が正常だと言い切る人はどこか異常。以上。2014/10/06
abkbo
1
うつ病の会社の仲間の診療内容を聞いて、「これはおかしいのでは?」と思っていたところに本書と出会った。安易な処方は存在するし、そこには製薬会社や精神科医の都合が多分に存在することもわかる。 本書ではそういう風潮を生み出す正常病について、さらにはそれを生み出す意識の起源についても考察している。プロテスタンティズムにまで遡るのは飛躍があって、正直 着いていけなかったのだけれど匂いは嗅ぎとることができたように思うので、もうすこし調べてみよう。2014/12/27
m shika
1
ゼロトレランス政策。寛容さがゼロ2014/10/14
K
0
著者の関心に合わせて話が結構飛んでいて、もう少しテーマを絞って詳述してほしい気もした(特に新型うつなど精神科医療の話など)し、タバコ容認ぽい記述があるのにはまったく賛成できない(他人に煙を吸わせないのは当然、臭いすら移さないのであれば吸うのは自由と、超嫌煙のわたしでも思うがね)けれど、利権ありきの医療におかしいぞと声を上げている点に意義があると思う。でも、医療を受ける側も病が「つくられる」のに甘んじてないで、投薬や治療について理解を深めるような意識改革が必要ではないかなとも感じた。2015/12/09
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