内容説明
習近平は2012年秋、中国の最高指導者に就任した。軍の台頭、少数民族との対立、汚職問題、民主化への対応……。いまや世界2位の経済大国になりながら、共産党の独裁を続ける矛盾が吹き荒れるこの国を、彼は御してゆくことができるのか。それとも、覇権国家「最後の皇帝」となるのか。一流ジャーナリストが詳細をレポートする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
465
なぜか親しみが持てず、手に入ったのに積むこと数年。いやぁ面白い。彼と人となり、中国政治のカラクリ、成り立ち、そしてこれから。書かれたのが習近平が総書記になって間もなくだったので、直近の作品もぜひ読んでみたい。著者さんの生い立ちにも興味津々。現在は台北支局長だそうだ。2023/03/08
ダイナマイト
8
習近平恐るべし。 ウイグル人地区問題。香港安全維持法による民主主義の崩壊。言論の自由は着実と脅かされつつある。 最近ではアメリカ大統領選の不正にも絡んでいるという噂まである。こっわ(笑)2020/12/08
スプリント
4
習近平氏の生い立ちや背景の説明とともに歴代の首脳の政治姿勢や派閥についても詳しく書かれており楽しめました。強気な外交姿勢は国内の勢力基盤が脆弱なことの裏返しのように感じます。いまや経済大国として世界に大きな影響を与える国だけに習近平氏の今後の手腕に注目したいと思います。2014/11/08
shosho
2
習体制となった頃の本なので情報は古いが、異形の大国の権力構造などを垣間見ることができた気がした。著者が内モンゴル取材で明らかとなった、モンゴル族への安易な懐柔策による「サンドイッチ社会」が意外なものだった。中国がこれからどのような方向を進むのか気になる。2020/07/24
makurasi
1
図書館でフラフラとしていて発見して借りました。小難しい話が続くので、なかなか読みにくかったです。しかし読み進めていくことで、当時の中国での生きにくさが想像できました。中国だけでなく、日本もこの時代は生きにくかったのだろうと思います。2018/04/12