文春文庫<br> 長嶋少年

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文春文庫
長嶋少年

  • 著者名:ねじめ正一
  • 価格 ¥682(本体¥620)
  • 文藝春秋(2014/10発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167901875

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内容説明

時は昭和40年代、長嶋にひたすら憧れた野球少年・ノブオの物語。小学五年生のノブオは、長嶋に心底憧れている、誰もが一目おく野球少年。詩人の父は行方不明、母は子供にも仕事にも無関心、友との別れや理不尽に負った怪我、出生の秘密……。次々と苦難は襲いかかってくるけれど、「長嶋」を心の支えにぜんぶ乗り切るのです! すべての野球少年に捧げる、著者渾身の成長物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

62
「ぼくは長嶋です」ノブオ君、がんばれー。昭和のヒーロー、長島繁雄。ノブオ君の様に、勇気、希望、夢を貰った人達は多いのではと考えながら、ノブオ君の成長を楽しみながら読了しました。現役時代を知らない私でも、ミスターは、輝いている。勝つ、勝つ、勝つだー。ノブオ君。2016/03/17

youmar Jr.

35
ナルシゲいいやつすぎる2022/10/17

ken

27
長嶋に憧れる少年ノブオの日記の様な作品、日本中にノブオみたいな男子がいっぱい居たんだろうなぁ。 自分が小学生の頃にはもう長嶋は監督だったので、夢中になれるノブオが羨ましい。2021/07/15

更夜

25
昭和40年代の野球の巨人軍が全盛の時代の長嶋選手大好き少年、ノブオくん。いかにも作文みたいな「です、ます」調が生真面目で不器用で繊細な少年の心を文章だけでなく、テンポで現わしていると思います。早くに亡くなってしまう父、育児放棄している母、両親の愛情不足をとにかく「僕は長嶋なんだから大丈夫」と自分に必死に言い聞かせている姿が目に浮かぶようで、健気で不憫。ただ、自分は可哀想ではなく、長嶋選手というヒーローに自分を投影させることのできるピュアな子供心が透き通っていて、自分にもこんな時代が確かにあったと思う。2015/07/18

ちぇけら

22
ぼくは長嶋になれなかった。最後の夏、ぼくは最後のバッターだった。内角のストレートをひっかけて、ボールはショートに力なく転がった。ぼくは全力で走らなかった。片思い中の女の子のこととか水曜夜のレッドシアターのことで精一杯で全力で走らなかった負けて終わって嬉しいと思った。これまでを振り返ると、何人の長嶋に助けられたかわからない。運命はいつも残酷で何度も挫折したけれど、立ち直れたのは長嶋がいたからだ。全力でバットを振り切っていたからだ。今なら振り逃げでもゲッツーコースでも全力で走る。だれかの長嶋に、なりたいんだ。2019/05/07

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