内容説明
阿弥陀信仰とは、仏の「救済的側面」の現れである。
他力信仰は、釈尊の教えから見て正しいか。
源信、法然、親鸞の生涯と思想を読み解き、仏教の寛容な教えの深遠さを学ぶ―――。
念仏を唱えれば、誰でも救われるのか?
他力信仰の全体像と問題点を明らかにした一書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とらじゃ
3
浄土真宗の謎が少し解けた気がする。念仏宗は末法の世とも言える世相での「緊急避難」的な意味があったという事に納得。2014/09/24
りんふぁ
2
極端に行き過ぎて念仏唱えれば成仏できるになってしまったのか。一人でも多く救いたいという慈悲の心はわかるが、結果慈悲魔に、念仏唱えれば成仏できるが免罪符になり余計な悪を生んでしまったりはしてないのだろうか。智慧がないといいことも悪いことになってしまう危険があるのだな。すこし他力がわかったような気がするけど、気なだけだからもっと学ばなければ。2016/01/10