竹書房怪談文庫<br> 恐怖箱 睡蓮

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竹書房怪談文庫
恐怖箱 睡蓮

  • ISBN:9784812488553

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内容説明

睡蓮はヒツジグサとも呼ばれ、羊の刻(午後2時頃)に花を咲かせ、夜にまた閉じる。これを3回繰り返すと命が尽きる。古来、蓮は穢れた水中から空高く茎を伸ばして咲く姿から、極楽浄土の花と尊ばれてきた。だが、睡蓮は似て非なるもの。根に絡みつく怨念や業を断ち切れなかったかのように、その葉も花もかろうじて水面に首を出し、顔を浮かべるのみだ…。花は三度開き、声にならぬ呻きと呪詛を残して命果てる。3人の怪談猛者が今回聞き集めてきた恐怖の声は、そんな睡蓮の断末魔にも通じる怪。信じがたいけれど本当にあった、現実の恐怖なのである…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

44
実話怪談集。実話怪談としては可もなく不可もなくといった趣。それにしても著者が三人いてもほとんどの話が、奇妙な味の話テイストなのは完全に実話怪談の本流がそっちに流れて行っちゃったのかなあ。こういうのも嫌いじゃないけど、個人的にはもう少し本気で怖がらせて欲しいなあ。とか思いつつ読み進めていたら、最後の「無縁」でガツンとやられてしまいました。理不尽な事が次から次へと襲いかかる様はまさにリングか呪怨。そうそうこういう本気で怖がらせてくれるのが読みたかったわけですよ、と読み終わりつつ大満足させてもらいました。2014/09/20

18
実話ホラー。あぁ、こういう意味不明な怖さは、かえってリアル。明るい真っ昼間に読んだせいか、怖さに震えることはなかったが、夜に読むときっとヤバイ。赤い手袋の話が一番忘れられない怖さ。2015/05/07

猫子

12
日本の夏は、やっぱり怪談<其の三・和洋折衷>(8月21日-31日)まだまだいくよ、竹書房実話怪談「怪談箱/睡蓮」さらっと怖いぜ(´ω`)2014/08/31

冷えた八宝菜

9
「浅草にて」「隠れ帯」が好み。そして最も不気味で鳥肌立ったのが「猿達」。あとはあまり...。もっと怖いのを求めて次の実話怪談本を開きます。2017/04/20

澤水月

9
今回も鈴堂氏の作品自分の好みど真ん中だった。呪います、血筋、部長の家などユーモラスでもあり怖くもあり。鳥飼氏の三つ編み、私の出身校?!と思える状況で、現在超長髪の自分には「あるあるある」と思いゾーッとした。私もよく釣ってますがまさか…。三雲氏は少数だが猿達が非常に忘れがたい不気味さ。ところで育ててますが睡蓮とはいい題名。本当に夜の間閉じ、3回開いたら沈んでしまう花なのでトリニティにぴったり2014/09/03

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