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内容説明
『ストーリーとしての競争戦略』著者の楠木建氏が、自著の中で「僕の思考にある日突然、何の前振りもなく絶大な影響を与えた一冊」と絶賛。しかし、1988年発刊ですでに絶版になっていたため、入手するのが難しかった“経営戦略論の名著”を復刊。成功している企業について研究してみると、戦略、組織、人事、工場マネジメント、マーケティングなど経営の仕方が、一見したところ非常識と思えることが少なくない。「そんなバカな」と思わずいいたくなる。ところが、経営者や実務担当者から説明を受けると、理屈が通っており、「なるほど」と納得せざるをえない──そんな、「バカな」と「なるほど」の二つの特徴を同時にもつ28社の成功事例を、本書では紹介している。事例に古さはあるが、本書で述べられている「経営成功のキーファクター」は、今こそ真剣に学び、頭に入れておかなければいけないことばかりである。競合他社との差別化に苦心している経営者・ビジネスパーソンにぜひとも読んでいただきたい一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きいち
25
自分のなかの商売人の血を騒がせる名著。◇競合企業からバカな、と軽蔑される戦略の中に、なぜか成功している企業が存在する。後から見ると、その企業の強みと正しい環境予測に紐づいた「なるほど」と思わせる合理性がある。多くの事例から見出されたこの決め手、自分が担っている商売に引き寄せると、その実現の難しさに慄然とさせられる。「バカな」と言ってもらえそうなアイデアも、強みに立脚した合理的な企画も、単体なら考えつく。難しいのは、それを首尾一貫させた勝ちスジを見出すこと、信じぬいて実践すること。◇でも、やってみたくなる。2014/11/15
けんとまん1007
23
バカな・・と言われるのは、既に眼も思考も曇っているからだろう。その裏に、ストーリーと思いがあれば、納得できるし、成功する確率が高くなる。何よりも、社内事情ではなく、社外事情をベースにするということ。当然のようで、これが、難しい。2019/07/13
フク
22
30年前の書籍の復刻版。例示されている企業の知識はないが、その根底にある論理は面白い。 * 〈変化が定期的の実施される企業においては、変化が当たり前という組織風土ができる。この組織風土が重要なのである。(中略) 人間は、変化をひんぱんに経験し、変化に慣れていなければ、なかなか変化を生み出したり、変化を受け入れたりしないのではないか。〉確かに変化を受け入れるのは早い。が、あまりに頻繁だと「そろそろ組織(&方針)変わんだろ」と思ってやる気が失せるので程々にしてほしい。2019/11/26
aponchan
11
「バカな」が「なるほど」になる瞬間、イノベーションに成功するメカニズムが非常に分かり易く、理解できる良書。 決して新しい著作ではないですが、海外進出へのチャレンジの要素等、今でも失敗している原因が同じところにあることを実感。失敗を恐れず、粘り強く、余裕をもってチャレンジする姿勢、企業のみならず人の生き方にも当てはまる気がしました。2018/06/05
naotan
7
独りよがりな決めつけが多分に含まれているような気もするけど、色んな会社の取り組みとその成功事例を興味深く読みました。2017/06/14